「読書の秋、趣味の秋」と言われますが、現実は本や雑誌は積み重なったままで、趣味で使うものはあちこちに散らばりがち…。そこで、「家族それぞれの“整理しにくいもの”を片付けるコツ」を紹介します。教えてくれたのは、3児のママで整理収納アドバイザー1級の高岡麻里恵さんです。
すべての画像を見る(全4枚)「片付かない理由」を見極める
本や雑誌、趣味グッズなどはよく使うので、出しっぱなしにしたり、定位置がなかったり、量が変動したり…と定着しにくいアイテムです。それらの整理がうまくいかない原因は、じつは“ものの量”だけでなく“使い方”にあることも。
そこで私が意識しているのは、「なぜ出しっぱなしになるのか」を見極めること。たとえば、以下のように“片付かない理由”を一度言葉にしてみましょう。
・本は「あとで読むつもり」で積み重ねてしまう
・雑誌は「お気に入りページを切り抜きたい」と思ってとっておく
・子どもの趣味グッズは「毎日使う」からしまうのが面倒
そうすると、解決策が見えやすくなります。
整理がうんとラクになる収納アイデア3つ
では、実際にどう片付ければいいのか、私の自宅で実践している整理しにくいアイテムの収納術を紹介します。
●本や雑誌は「今読む・あとで読む・思い出」で分ける
本や雑誌はきれいに並べるよりも、“今必要なものだけを取り出しやすく”するのがコツ。わが家では、今読むものはリビングのカゴにざっくり収納。あとで読むものは寝室の棚に立てておき、月に1回見直します。思い出の雑誌はお気に入りのページだけをクリアファイルに。“保管”と“楽しむ”を用途で分けるだけで、ぐっとスッキリします。
●趣味のグッズは「使う場所の近く」に置く
ハンドメイド品やカメラ、ガーデニング用品など、趣味の道具は「出す・使う・しまう」が1か所で完結することがポイントです。
たとえば、キャンプが趣味のわが家。新しい道具(ギア)が出ると「これも便利そう!」と目移りしてしまいますが、限られた収納スペースを考えると、すべてをもつわけにはいきません。そこで意識しているのが、「本当に必要なものか?」という視点。ほかのもので代用できないか、一度立ち止まって考えるようにしています。
また、キャンプ用品は外で使うことが多いので、クルマに積み込みやすいようガレージの近くに専用の収納スペースを設けています。ここなら、キャンプの荷づくりやギアの片付けもラク。「使う場所の近くに置く」ことで、準備や片付けの手間がグッと減り、出発前のバタバタも少なくなりました。
●子どもの作品・グッズは「見せる収納」に
子どもの工作やお気に入りのグッズは、完全に片付けようとするとストレスに。“飾りながら収納する”発想で、家族みんなが笑顔になれるスペースを心がけています。
わが家では、子どものお気に入り作品はリビングの壁に一時展示。新しい作品を飾るときに「次はどれと入れ替える?」と一緒に選ぶことで、自然と“手放す力”も育ちます。


