高温多湿を好み、寝具に潜みやすいダニ。梅雨から夏にかけて繁殖するため、ひんやりしてきた今の季節は寝具を掃除するのに絶好のタイミングです。そこで今回は、夏の間に増えた寝具のダニを撃退する正しい掃除方法や対策について、クリンネスト1級のあささんが解説します。

布団
ダニ対策をしっかりして快適な布団に
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布団のダニ対策は「温めて吸い取る」が基本

布団乾燥機でダニ対策

ダニ退治の基本は「熱でダニを死滅させる→掃除機で取り除く」という2ステップです。

まずは、布団乾燥機を使って布団全体をしっかり温めましょう。ダニは50℃以上の熱で死滅すると言われており、乾燥機で60℃前後の温風を30~60分あてることで効果的に退治できます。

吸引して粉状になったダニの死骸やフン
吸引して粉状になったダニの死骸やフン

温めたあとは、布団クリーナーや掃除機の布団ノズルを使って、布団に残ったダニの死骸やフンを丁寧に吸い取りましょう。ダニの死骸やフンはアレルギーの原因になります。1枚につき少なくとも3分ほどかけ、クリーナー・掃除機はゆっくり動かしながら吸い取るのがポイントです。

布団たたきは逆効果!たたくより「吸う」で対策

布団に掃除機をかける

ちなみに、昔ながらの「布団たたき」は、一見スッキリするように感じますが、じつはダニ対策としてはあまりおすすめできません。叩くことでダニの死骸やフンが細かく砕け、空気中に舞い上がってしまうため、吸い込むとアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。

ただし、外で布団を干すこと自体はとてもよい習慣です。ダニは湿度を好むので、日光と風で布団の中まで乾燥させることは、ダニの繁殖を抑える上で非常に有効です。「たたかず、乾かす」ことを意識するとよいでしょう。

干したあとは、室内で掃除機をかける流れが理想です。