9歳、7歳、1歳の3人の子どもたちと、フランス人の夫と暮らすロッコさん。完璧主義だったロッコさんは、フランスで「賢く手を抜き優雅に生きる暮らし方」を身につけたそう。今回は、料理が苦手だったロッコさんを救った、「フランス流の料理事情」を紹介します。
※この記事は『フランス人はママを理由に諦めない』(扶桑社刊)に掲載された内容を抜粋・再編集しています
すべての画像を見る(全3枚)フランスで知った「ちょうどいい」生き方
東京生まれのロッコさんはフランス人の夫と出会い、現在は3人の子どもとともに、家族5人でリヨンにて暮らしています。フランスに渡り早9年、考え方や暮らしが大きく変わったといいます。
「日本にいた頃は完璧主義で、いつも『きちんとしなきゃ』と200%がんばっていました。ですが次第に、『フランスの人たちは、いい意味でちょうどよく生きている』と気づいたんです」
そこから、夜ごはんはスープだけでもOK、手づくりにこだわらないなど、苦手な家事を無理のない範囲で行うようになったそう。
「家事も育児も仕事も、ちゃんとはするけれど、完璧は目指さない。心に余裕が生まれまると、子どもが泣いても『まあ、そんな日もあるよね』と笑えるようになったんです。これからもフランス人の軽やかさに救われながら、暮らしを楽しんでいきたいと思います」
火を使った朝ごはんはつくらない
フランスの朝ごはんはシンプルです。火を使った朝ごはんはつくりません!
テーブルにシリアル、ブリオッシュ、ハードパン、バターやジャムなどを並べて、家族はセルフサービスで朝食をとります。温めるのは、紅茶やコーヒーなどの飲み物だけ。このスタイルだと、朝食を用意する負担がぐっと減ります。
私は元々、玄米ご飯とおみそ汁を好む和食派でしたが、3人の子育てをしていると朝はもちろんバタバタ。食事を味わう余裕なんてありません。そんな私に「火を使わない」という発想はとても新鮮でした。
また、テーブルに並べるだけなら前日から準備ができる点も画期的です。
一方、週末は子どもたちとフレンチトーストを焼いたり、卵料理をつくったりとメリハリをつけて、家族の朝時間を楽しむようにしています。
