お弁当のハードルは低くていい
すべての画像を見る(全3枚)長男が幼稚園に通い始めてすぐ、遠足のつき添いに参加する機会がありました。
私がつくったお弁当は、おにぎり、から揚げ、卵焼き、ブロッコリー、プチトマト。簡単なものばかりですが、いつもより早起きしてがんばりました。
そして当日、ランチタイムでびっくりしたことが! 生徒も先生も、みんなシンプルなお弁当だったのです。芝生にどーんと座り、小袋のポテトチップスや大きなサンドイッチを食べ、デザートにはリンゴをかじっていました。
見慣れない光景にカルチャーショックを受ける反面、料理が苦手だった私は、「そうか! これでいいんだ」とほっとしたのを覚えています。
こういった海外子育ての合理的な部分を取り入れることで、育児のハードルを下げることができました。今では、わが家のお弁当もシンプルなおにぎりやサンドイッチが定番メニューです。
平日の夜ごはんはスープが定番
フランスは共働き家庭が多く、「平日は簡単なもの」というフレーズをよく耳にします。
実際、どんな料理をつくるのでしょうか? たとえば、寒い季節はスープの出番が多くなります。最初は、「え、夜ごはんはスープだけ!?」と半信半疑だった私も、今では「スープは立派な一品料理」だと断言できます。
簡単なだけでなく、バリエーション豊富なのがスープのうれしいポイントです。
ある日はニンジンとレンズ豆のスープ。別の日はズッキーニとヒヨコ豆のスープ。定番はブレンダーでなめらかにしたポタージュスープなので、離乳食にも大活躍。もちろん冷凍保存もできます。
そして、スープをつくると子どもたちは必ず「なにが入っている?」と聞き合い、食材を当てるゲームを始めます。子どもの味覚の鋭さに感心することが多いので、ぜひ試してみてください。
『フランス人はママを理由に諦めない』(扶桑社刊)では、このほかにもロッコさんやフランス人の「がんばりすぎないちょうどいい暮らし」を、フランスでの撮り下ろし写真とともに紹介しています。ぜひチェックしてくださいね。


