結局は、本人たちが腰を上げないとなにも進まない

義実家の片付け
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コロナ禍で一時中断しながらも片付けを進めてきためがねさん。そんな中、義母が転倒し骨折。義父も認知症が進み、プレ介護に突入しました。

「さらに諸事情あり、実家が引越しすることに。有無を言わさず家のものを処分しなければならなくなったのです。老いや介護で手助けが必要になったこと、引越ししなければならないこと。すべてが重なってようやく義両親も重い腰を上げました」

周囲がいくら言っても、やらざるを得ない状況にならなければ結局は動き出しません。

「無理強いしてを始めることはできませんでしたが、それでもじっと我慢して角が立たないように少しずつ進めてきてよかったと今は思います」

めがねさん夫婦ももう50代。片付けられるような気力と体力がどこまで続くか分かりません。だからこそ、少しずつでも進めてきたのは正解だった、と振り返ります。

「退去しなければいけないという切羽つまった状況で、あの魔窟の家のものすべてを一気に処分するなんてことは絶対に無理でした。50代の今、寝る間も惜しんで片付ける、なんて到底考えられませんから…」