9月になって暑さも落ち着いてきたこの時季。ふと家のなかを見渡すと、扇風機やうちわ、保冷バッグなど、夏に使ったものがそのまま置きっぱなしになっていませんか? 「しまうのはもう少し先でいいか」と思いそのまま放置、「また来年使うかも」となんとなく残している。そんな夏物が、毎年少しずつたまっていくと、収納スペースを圧迫し、家事の手間やストレスを増やします。そこで今回は、カナダ在住のブロガー筆子さん(60代)に、手放すことに迷いがちな夏のアイテムを処分するコツを教えてもらいました。身辺をさっぱりさせて秋を迎えましょう!
本当に「また使うか?」を考えて手放す
多くの人は、「また来年使うかも」と、どんどん季節商品をためこみます。でも現実は、毎年夏が来るたびに新しいものを買っていませんか?
50代以降の方は、これまでとは暮らしのスタイルが変わったことや、これからも変わっていくことを視野に入れるべきです。家族が大勢いた頃に使っていたレジャー用品は、もう使うことはないでしょう。
また、年齢を重ねると、たくさんの持ち物の管理は、大きな負担になります。重たいレジャー用品や、かさばる季節家電などは、持ち出すのも片付けるのもひと苦労ですよね。「もっと暮らしやすくする」という視点で、必要なものを絞り込んでいきましょう。
捨てた方がいい夏グッズ
実際に、捨てられそうな夏物を場所ごとに紹介します。
●キッチン
夏専用の食器やツールを見直してください。ざるそばやそうめん用の器、かき氷機、クーラーボックス、保冷剤、バーベキュー用のグリルやツールなど。
今年使わなかったのなら、来年も使わない可能性が高いです。
●リビング
家族のものが集まってしまうリビングにも、不要な夏物がたくさんあります。扇風機のような季節家電のほか、冷感クッションやひんやりマット、虫よけスプレー、蚊取り線香、うちわ、扇子、夏の香りのアロマなど。
トロピカル柄のカバーや青系の雑貨など、いかにも“夏”を演出するインテリア類もあるかもしれません。もう使わないと思うものは処分し、来年も使うと決めたものだけをきちんと収納しましょう。
●洗面所・バスルーム
パーソナルケア製品がたくさんある洗面所と浴室。日焼け止めや、アフターサンジェル、冷感ボディソープやシャンプー、虫刺され薬など。「まだ余っている、使える」と思って、引き出しの奥にためこんでしまいがちです。
使用期限が過ぎていないか、来年までもちそうかチェックしてください。
●クローゼット
夏服(水着、薄手のワンピース、ショーツ、UVカットの羽織りもの)、カゴバッグ、サンダル、サングラス、夏用の帽子など。
夏服は冬物に比べて、価格が安く買いやすいため、数が増えがちです。「去年も今年も着なかった服」は、来年も着ません。
●押し入れ・物置
今年の夏物を整理するついでに、何年もかけてためこんでしまったものを整理しましょう。
ビニールプールや浮き輪、ビーチボール、水鉄砲、シャボン玉、キャンプ用品、バーベキューセット、庭用のスプリンクラーやホース、スポーツ用品など。
子どもが小さいときに使っていたけれど、もう遊ばないというアイテムが、そのまま残っていませんか? 「来年も使うつもり」で、当たり前のように置いてあるものでも、「今年使わなかった」「存在を忘れていた」「じつは使いづらかった」。そんなものがあるかもしれません。
「本当に使う予定があるか」「実際に使いたいか」と考えて判断すると、いたずらにものが増えません。