工夫2:玄関横に大容量クローゼットを設置

玄関横の収納クローゼット
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次に反響が大きいのが、玄関横の大容量収納クローゼットです。ここは筆者がとくにこだわって設計した場所で、壁一面をひとつのクローゼットにし、左右で使い分けができるようになっています。

靴箱

右側は玄関の床と続いていて、シューズクロークとして靴を収納。クロークの中央寄りに靴のケア用品やレインコートや折りたたみ傘などの雨具もあり、土間に下りず準備ができます。

玄関の収納

左側は下が土間仕様に。ここがこだわりポイント! 汚れや水濡れが気になるアイテム、たとえばキャンプ用品や傘、軍手、レジャーシート、指定日までおいておかないといけないちょっと大きなゴミなどを収納。

とくに発泡スチロール箱やゴミ袋は、玄関内に出しておくと来客があった際も目に入るため、隠せるとスッキリ。汚れた外遊びグッズなども、帰宅後すぐに子どもたち自身でしまえるので、「これはいいですね!」とお子さんのいるご家族から声が上がります。

また、この収納棚はすべて可動棚なので、暮らしに合わせてレイアウトを変更可能。

玄関に収納したいものって結構ありますよね。そして、子どもたちの成長に合わせて使いやすい高さも変わります。筆者も入居してから何度も組み替えていて、それが簡単にできる設計にしておいて、本当によかったと思っています。

工夫3:冷蔵庫裏の死角にパントリーを設置

パントリースペース

そして3つ目は、冷蔵庫裏のパントリースペースです。

冷蔵庫をダイニングとキッチンから使いやすい向きにしようと考えると、少し奥まったスペースが生まれたので、ここを活用してパントリーにしました。

もともとは扉つきの提案でしたが、リビングやダイニングから直接見えない場所なので、思い切って扉なしに変更。その結果、あけ閉めの動作が不要になり、快適になりました。(つまり、面倒くさがりに最適!)

パントリー

また、入り口から壁で隠れて、奥まっていることでLDKのどの角度からも中が見えないので、急な来客でも気になりません。

パントリーのストック

ここには、ローリングストックや非常食の収納、2軍の調理道具などを置いています。キッチンの横で料理中も使い勝手がとてもいい。

また、大きないただきもののお菓子などを“とりあえず置く場所”としても重宝しています。余裕がなくてぐちゃぐちゃになっていても、人から見えないので気がラクです。

ラクして整う収納こそ、家づくりのカギ

キッチンダイニング

どのアイデアも共通しているのは「出し入れがしやすく、片付けやすいこと」。そして、「見た目がすっきり保てること」も、私にとっては大事なポイントです。

収納がしやすいからこそ、きれいをキープできる。見学者の方々がそれに気づいて、「これ、真似したい!」と言ってくださると、とてもうれしくなります。続けられる仕組みとして間取りの参考になれば幸いです。