「服が増えて収納できない」「服が多くて衣替えが大変」…そんな経験はありませんか? 服のもち方を見直すことで、暮らしがグッとラクになった事例をご紹介します。今回お話を伺ったのは、4年前に家族で都会のマンションから島の古民家に移住したひでさん(45歳・整理収納アドバイザー)。築68年の古民家にはクローゼットがありませんが、夫婦と子ども3人の家族5人の服はいつもスッキリ収納されています。ひでさんの服のもち方や、収納方法をご紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)服を減らしたら人生が好転。家族5人で計120着に厳選
以前は、クローゼットに収まらないほどの服をもっていたというひでさん。
「10年ほど前は、家族5人で約1600着近い服を持っていました。以前住んでいたマンションでは、収納場所に入りきらない服が床に置きっぱなしになっていたことも。部屋を片付けたいという思いから、数年かけて服を手放していったんです」(ひでさん、以下すべて)
服を減らしたことで、気持ちや暮らしにどのような変化があったのでしょうか。
「服の数はグッと減りましたが、お気に入りの一軍の服だけに厳選したことで、以前よりもひとつひとつの服を大事にできるようになった気がします。収納スペースも取らず、家も片付くので、いいことづくしでした。
今ある服は、家族5人で計120着だけ。この数をキープしたいと思っています」
面倒な衣替えから解放。「一軍服だけ」なら、クローゼットなしでもスッキリ収納できる
ひでさんが暮らす築68年の古民家には、クローゼットはありません。しかし服の数が少ないおかげで、収納や管理に困ることはないそう。
「家族5人の服を、3か所に分けて収納しています。まず、夫・私・いちばん下の子ども、3人分の通年の服のほとんどは、押し入れ内の9個の収納ケース畳んで収納しています。服だけでなく、学校用品、カバンなどもすべてこの引き出しに。一部のつるして保管したい服だけを、寝室にあるハンガーラックにかけています。
服が少ないおかげで、通年の服を1か所にまとめられるので、衣替えの手間から解放されました。季節の変わり目にやることは、オンシーズンの服が入った引き出しを取り出しやすい位置に入れ替えるだけ。たった数分で終わります」
残る上のお子さん2人分の服は、子ども部屋に収納しています。
「それぞれのハンガーラックと収納ケースを用意していて、通年分の服と制服、学校用品などをまとめて収納しています。服の数が少ないと、どこになにが入っているのか把握しやすいので、洗濯物も子どもたち自身で片付けしやすいんです」