片付けというと、「できるだけ減らす」「ひとつあれば十分」という考え方が主流になりがちです。けれど、無理に減らさないほうが日々の動きがスムーズになることも。そう話すのは、片付けのプロ・下村志保美さん。50代になった今、“あえてたくさんもつ”ことを意識しているものもあるといいます。今回は、下村さんが実践している「減らさない片付け」のヒントをご紹介します。
すべての画像を見る(全3枚)1:よく使う文房具類は「分散もち」で行方不明を防ぐ
家の中で「ハサミどこ?」「充電器どこ?」と探す時間、意外と多いですよね。この原因はだれかがどこかで使ったあと、元の定位置に戻さないから。
私はこのストレスをなくすために、各部屋にハサミと充電器を1つずつ置いています。
必要なときにすぐ使えるし、使い終わったあともその場で戻せるので行方不明にもなりません。
2:お皿は「同じサイズ」を複数もち。食卓も収納も整う
わが家では、ワンプレートで盛りつける料理が多いため、26センチのお皿を4種類×3枚ずつもっています。夫婦と娘の3人暮らしのときにそろえたので3枚ずつです。
私たち夫婦と娘夫婦の4人で食事をするときは、別のデザインのお皿を2枚ずつ使用しています。
デザインは違っても、大きさがそろっていると食卓が自然に整って見えるのがポイント。また、サイズをそろえることで収納がしやすいのもメリットです。
片付けの現場でも、「好きなものを残したいけれど、すっきり見せたい」という方には、形をそろえるだけですっきりしますよ、とお伝えしています。

