「そろそろふるさと納税を申し込まなきゃ」と思いつつ、気づけば年末ぎりぎりになり、あわててしまった経験はありませんか? ふるさと納税は、上手に活用すれば家計の節約につながり、地域の応援にも役立つ便利な仕組みです。さらに、片付けのプロであり家計アドバイザーの下村志保美さんによれば、ふるさと納税は“もの”と“お金”の整理を一緒に進めるチャンスにもなるのだとか。今回は、申請前に押さえておきたい大切なポイントを、片付けの視点も交えながらご紹介します。

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1:上限額を必ずチェック

まず最初に確認すべきは「控除上限額」。年収や家族構成によって金額が変わるため、必ずシミュレーションサイトで計算しましょう。

上限を超える寄付は自己負担になるため、「おトクどころか出費が増えた…」という事態に。上限額は、「収納の容量」のようなもの。入るスペースを超えてものをつめ込むと散らかるように、上限を超えて寄付すると家計が乱れます。

2:ワンストップ特例か確定申告か

申請方法は2つあります。寄付先が5自治体以内なら「ワンストップ特例制度」が便利。書類を返送するだけで確定申告が不要になります。ただし、医療費控除や住宅ローン控除などで確定申告をする場合は、すべてまとめて申告する必要があります。

書類の出し忘れや期限超過は、片付けでいう「処分日を過ぎて粗大ゴミが出せない」状態と同じ。期限は必ずカレンダーやスマホに入れておきましょう。

3:返礼品は“暮らしに合うもの”を選ぶ

魅力的な返礼品が多くて、つい「あれもこれも」と欲張りたくなりますよね。でも届いた後に置き場所がない、食べきれない、好みに合わない…となると、せっかくの制度が負担に変わります。

片付けの視点でおすすめなのは、
・消耗品(お米、調味料、ティッシュなど)
・家族全員が使う日用品
・旅行券など、体験型のもの

パラグライダー

わが家はほぼ旅行券を選んでおり、その土地その土地の食べ物や景色を楽しんでいます。以前はパラグライダーを体験したことも。返礼品選びも“ものの入口”を整えることが、暮らしをラクにするコツです。