老化は受け入れるよりも慣れ!地毛を生かした役にも挑戦

老けメイク
ドラマ撮影で80歳役の際のヘアメイクのオフショット。白髪はメイクでさらに追加
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実際に脱色してしまうのは少し気が引けてしまいますが、ぼやけてきた髪色に目を引く差し色を入れるのは、遊び心があり、グレーヘアー世代には合っているのかもしれません。

そんなわけで今のところはまだ、白髪染め復活の予定なく徐々に変化を楽しんでいる途中です。先日の老け役で届いたスチール写真を見ても、いい感じのおばあちゃん感に仕上がっていて、ヨシヨシとひとりご満悦気分。

年齢を重ねることで起きる変化、つまり老化に対しては、やはり「慣れる」というのがいちばん大切なのかもしれません。「受け入れる」というよりは「慣れる」。そのうちにその身丈にあった美しさや清潔さが見つかると思うのです。

猛暑の夏、浴衣が大活躍。洋服よりも心地よい

浴衣を着る川上麻衣子さん

この夏は尋常ではない暑さが続き、それでなくてもついつい、面倒でおしゃれを楽しむ余裕をもつのは大変でしたが、私はこの暑さだったからこそ、白いつけ毛に浴衣で過ごす楽しみを味わえました。

多分これまでに超えてきた夏史上、最も多く浴衣を着た夏であったと思います。

周りの方からは、「こんなに暑いのに、大変でしょ?」と聞かれることもありますが、実際には浴衣の方が俄然過ごしやすく、背筋も勝手に伸び、ジーパンにTシャツよりは数倍風を感じる心地よさがありました。

なによりも表に出ることのおっくうさが、浴衣というイベント性を感じるアイテムによって元気をもらいました。

手ぬぐいも大活躍。日本古来の日常品を見直す

アイロン台に置いた浴衣と手ぬぐい
アイロン台にスタンバイした浴衣と手ぬぐい

アイロン台には常に畳んだ浴衣を数枚のせたまま、いつでも着られるように置いてあります。そして浴衣と同じくらいに大活躍だったのが昔ながらの手ぬぐいです。

これまであまり普段使いできていなかった手ぬぐいは、汗を大量にかいたこの夏の必須アイテムに。バックには必ずしのばせておく習慣ができました。

ハンカチの代わりに、布巾の代わりに、と活用法の可能性にあふれた手ぬぐい。日本古来の日常品を今改めて見直しています。

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