近年の台風は大型化することがあり、甚大な被害をもたらすケースも。そこで、台風や暴風が起こったときの備えや、窓ガラスの飛び散り対策を紹介します。お聞きしたのは、元大阪市消防局職員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。
※ この記事は『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』(KADOKAWA刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集しています
大型台風が接近したら外出せず、屋内に避難
近年、台風は大型化の傾向があり、被害も甚大になっています。2018年の台風21号の際は、暴風によって重さ数百kgもある屋根が丸ごと吹き飛ばされるケースもありました。また、飛散したものによって電線が切断され、火花を放ちながら空中を舞う事態も発生し、感電死の危険もありました。
暴風から命を守るには「外出しないこと」に尽きます。台風の情報に注意し、早めに屋内に避難することが大切です。
風の侵入を防ぎ、窓ガラスの破損・飛散防止対策をしよう
台風は地震と異なり、気象庁が強さや速度、進路予想などを発表します。台風が到達するまでに対策をすれば、被害を減らすことが可能です。暴風時は在宅避難が主になるので、次のような対策をしましょう。
<暴風時の対策>
- 窓を閉め、鍵をかける
- 雨戸がある場合は閉める
- 換気扇をOFFにする
- マンションの通気口など、空気の出入り口をすべて閉める
- 窓ガラスの破損・飛散防止対策をする