片付けサービスは予約開始1分で満席、これまで3400人もの家を片付けた、おうち片付け専門家の香村薫さん。そんな香村さんが普段は有料で提供している「書き出す片づけ」は、片付けが苦手、リバウンドを繰り返す、忙しい…そんな人にこそぴったりのメソッドです。必要なものはなんとペンとノートのみ! 今回のメソッドは「書類」と「トリセツ」の片付け方をご紹介します。

香村薫さん
香村薫さん
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書類は「写真」に残せば、意外と捨てても大丈夫

まず、チラシやダイレクトメールなど、不必要な書類を減らします。「受取拒絶」と書いて投函する、帰宅後にすぐ処分する習慣をつけるなどの対策で、紙ものの悩みはグッと減ります。

さらに、スマホも大いに活用。写真に残せば、紙での保存が必要ないものも多いはずです。

最後に、本当に必要なものを、人や家ごとに詳細を書いて保存しましょう。残すものはまとめて収納がおすすめ。そのほか、“いかにも重要そうなもの”でも、じつは処分しても大丈夫なケースも。

●書類早見表

書類早見表

書類早見表を参考に、ぜひ処分の検討をしてみてくださいね。

●まずは家に届く書類を減らす

ダイレクトメールやクーポンなど、結局使わない紙の数々をシャットアウト。ダイレクトメールは、封筒に「受取拒絶」と書いて署名、または押印し、ポストに投函すれば手続き完了です。

<ステップ1>分類する

どれも捨ててはいけない気がする書類。分類してみると、不必要なものが見えてきます。

●1:すべて集める

集めながら、「なんでこんなものまでとっておいたんだろう?」と思うものが出てくるはずです。

●2:捨ててはいけない、写真でOK、必要なしに分ける

集めた書類を3つに分類。これから開催されるイベントのお知らせなど、期間が終われば必要なくなるものはスマホで撮影し、処分しても。残すべきは、“期限のない書類”です。

●3:残す書類をまず人で分け、そのあと家の書類を分ける

残す書類を自分や夫、子どもなど、人別に分けて詳細を書き出しましょう。その後、個人に分けられないものは家の書類として管理、分別の判断を迷うものはその他としてひとまとめにします。

<ポイント1:残す書類も、本当に必要か再確認を>

重要そうに見えてじつは残す必要がないのは、繰越ずみ通帳や固定資産税、住民税、自動車税などの通知書。ほかにも悩む場合は、書類早見表を参考にしてください。

<ポイント2:シュレッダーがない人は生ゴミと一緒に捨てる>

書類を処分する際は個人情報の漏洩(ろうえい)に注意。シュレッダーがない場合、「小さく破いて生ゴミに混ぜて捨てる」という手も。

<ステップ2>片付ける

少なくなった書類を、見たいときにすぐ手に取れる状態で収納しましょう。

●:残す書類を収納する

人別に分けたら、それぞれ趣味や仕事、学校など必要に応じてさらに分類。細かく分けるほど目当ての書類がすぐ見つかるようになりますが、管理に手間がかかるのでほどほどに。

<ポイント:よく目にする書類はアプリで管理もあり>

しょっちゅう確認をする書類なら、スマホでの管理がラクです。スマホのアプリや写真の共有アルバムにアップしておけば、家族がそれぞれ確認できます。必要がなくなったら削除を忘れずに。

おすすめ収納2選

ファイルボックス

書類の収納におすすめの2アイテムを紹介。

●ファイルボックス収納

ファイルボックス収納は、ジャンルも枚数もどんどん増えるものにぴったりです。

●クリアファイル収納

クリアファイル収納は、あまり増減がなくすぐ確認したいものに。