75歳になった今も、健康的に働き、旅を楽しむデザイナーの江面旨美さん。健康オタク歴は50年以上、さまざまな健康法をチャレンジしてきたといいます。食生活に関しても、1日2食、野菜中心の食事を無理なく続け、心と体を整えてきたそう。そんな江面さんの、健やかに暮らすための“ちょうどいい健康習慣”を教えてもらいました。

※ この記事は『75歳、心が弾めば人生は楽しい』(KADOKAWA刊)に掲載された内容を抜粋・再編集しています

デザイナーの江面旨美さん
デザイナーの江面旨美さん
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20代からの「健康オタク」生活

私は、自他ともに認める「健康オタク」です。20代のころからですから、年季が入っています。

運動はもちろん、各種の健康器具や民間療法、食事のコントロールやサプリメントまで、健康によいと聞けばトライし、それが数年にわたってマイブームになることもあれば、数か月でやめてしまうこともあります。

体質的な弱点もあるし、ストレスがたまれば体調不良になることも少なくありませんが、75歳の今もこうして仕事を続け、ひとり旅に出かけることもできるのだから、私の健康法はまずまず効果を上げているのだろうと思います。

●自分の体のことを理解する努力をする

私が健康について関心をもちはじめたのは、父の死がきっかけでした。

父はまだ50代でした。定期的に検査を受けていたにもかかわらず、ある日病気が発覚し、3か月ほどで亡くなりました。20代だった私は大きなショックを受け、自分の健康は自分で守らなければ、と強く思うようになったのです。

自分や家族の体のこと、健康や病気のこと。自分で知って理解する努力をしなければ、病気になったとき、一方的に病院まかせになってしまいます。それは、とても危ないことだと思います。

以来、本や最新ニュース、人づてで聞く健康情報も視野に入れて、調べて理解して、自分自身で体験して判断しています。最近では、YouTubeも情報源です。

と言っても、私が心がけているのは、どこから見ても健康で年のわりにこんなに元気! というポジティブなものではありません。不健康にならないためにという、予防のレベルです。

だから、ある健康法に入れこんでも、大きすぎる期待はかけません。そして期待はずれなら、また次の健康法を試せばいいのです。

それにしても、健康グッズに、どれほどお金をかけてきたことか。計算するとちょっと怖いです。