もうすぐお盆。お休みを利用して、実家に帰省をする予定の方も多いのではないでしょうか? しかし、せっかく親族が集まっても、実家はものがあふれており、お盆の行事どころじゃなく、まずは掃除や片付けが必要…というケースも。そこで今回は、オンライン片付けコンサルタントの伊藤かすみさんに、実家の片付けでよくあるお悩みとその対処法について、詳しく教えてもらいました。
すべての画像を見る(全3枚)実家の片付けにまつわる「よくあるお悩み」4つ
実家に帰省した際、ゴミが散らかっていたり、服や雑貨などのものが整理整頓されていない惨状を目にしたとき、どうすればよいのでしょうか? 次の4つのパターンについて、それぞれの解決策をご紹介します。
●1:「部屋に服が散乱している…」
部屋に服などが散乱している場合、まずは実家のご両親に対して、「普段から着たい服を探すことが多く、困っていないかどうか」を確認してみてください。本人はこれでいいと思っている場合もあるので、勝手に片付けるとかえって不便になることもあるからです。同意なくしては、なにごとも前に進みません。
散乱している服は、よく着ているもののこともあれば、オフシーズンのものが出しっぱなしということもあるでしょう。
まずは「冬物は今着ないからタンスにしまう?」などと聞いてみましょう。
もし、本人が「じつは片付けたいんだけど、どうしたらいいかわからない」と言われたら、手伝ってあげましょう。
分類の仕方は人によりさまざまですが、シーズンに分けて収納し、オフシーズンものはタンスなどにしまうのが基本です。どこに収納すれば、わかりやすくてラクなのかを一緒に考えて定位置を決めましょう。
●2:「キッチンが食器・鍋・乾物などでゴチャゴチャ」
キッチンにものが散乱している場合も、まず「使いにくくないか?」を本人に確認してください。その上で、よく使うものを使いやすく、出しやすい形にしてあげます。もちろん本人同意の上で行ってくださいね。
収納にすでに使っていないものが多いことでしまえないなど、「なぜ散乱しているのか?」の原因も見つけましょう。そして本人が喜ぶ提案ができたらいいですね。
●3:「日用品のムダなストックが多い…」
日用品のムダなストックが多いなと思っても、本人がムダと思っているかどうかはわからないので、まずは確認を。
シニアは賞味期限を気にしない人も多いため、消費期限などで仕分けるのもいいでしょう。また、「いくつあれば安心するのか」などと聞いてみるといいですね。
本人は無意識に「バーゲンだったから」などの理由で買っていることが多いです。
●4:「ゴミやホコリがたまりすぎ…」
ゴミやホコリなどが気になっても、けっして「汚いわね」「掃除しなきゃ」などと言ってはいけません。「ホコリアレルギーがあるから、遊びに来たとき、つらいので掃除していい?」などと確認しましょう。
いったん、きれいに掃除してから「今後は汚れたときに、その都度さっとふいたらラクよ」など、ストレスなく、毎日掃除ができる状態をつくってあげるといいですね。