これやっちゃだめ!実家の片付け「NG行動」
すべての画像を見る(全3枚)実家の片付けや掃除をする際に、次の2つの行動は避けましょう。
●NG行動1:「片付けてよ」という命令をする
親はいくつになっても子どものことを子どもと思っているもの。プライドを傷つける行動や発言は控えるべきです。
私は生徒さんから「親と片付けの話になると決まってケンカになる」というお話をよく聞きます。そんなときには「親はいつまでたっても皆さんのことを子どもだと思っています。子どもから命令されたくないのです。片付けたいかを確認し、本人の同意を得てから片付けてください」と伝えています。
また、「片付け=捨てる」の構図で考える方も多いので「捨てられてたまるか」という気持ちも働き、イラっときてしまうのでしょう。
この場合は「片付け=捨てる」ではないこと、きちんと整理整頓で片付く場合もあることを伝えましょう。
また、それとなく「終活」を意識してもらうこともオススメ。さらに、「親に会いたいから実家に来やすくしたい」という気持ちを伝えることも大切です。
以前、片付けができていた親が片付けられなくなるのは、年齢によるものです。加齢により脳の判断力が落ちて、簡単な仕分けも難しく、ハードル高く感じているので、その思考作業を手伝ってあげることも効果的といえます。
●NG行動2:勝手に判断して捨てる
「これいらないでしょ」と判断し、勝手に捨てるのはNG。
はたから見れば「いらないのでは?」と思っても、シニアはしまうのが面倒で、そのあたりに置いている可能性も。また、しまい込むと見つけられなくて苦労する場合もあります。そんなときには、室内にきれいに収める方法を考えるのもアリです。
また人は「捨てる」という言葉に過敏に反応しますので、いらなそうなものは「だれかにあげる」という表現を使うのもよいでしょう。
片付けながら、「勝手に捨てないよ」と言って安心してもらうこともオススメです。
実家の片付けをする機会には、親の弱さを子ども世代が理解し、協力体制でのぞむことが必要だと思います。いつもケンカになるという方は、このお盆休みをきっかけに、一緒に片付けや掃除をしてみてはいかがでしょうか?