年を重ねると、つい体型をカバーできるファッションを意識したくなるもの。68歳でYouTubeチャンネルを開設し、シニア暮らしの日常を配信するもののはずみさんもそのひとり。今回、少ない服でおしゃれを楽しむもののはずみさんに、いつもの服でさりげなく体形カバーをするコツや、コーディネートを華やかにするワンポイントアイテムについて、教えてもらいました。

※ この記事は『70代をとびきり楽しむ! - 体とお財布をいたわりながら毎日をハッピーに過ごす37のアイデア』(ワニブックス刊)より一部を抜粋し、再編集しています。

もののはずみさん
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“見せる”と“隠す”を意識して、さりげなく体型カバー

以前、フルレングスのパンツルックが流行ったとき、チャレンジしたくてお店で試着したことがありました。鏡に映る自分の姿を見ると、どこかもっさり…。重心が下がってバランスが悪く、体型に合っていないな、と感じました。

街で同世代のおしゃれさんを観察していると、バランスのよさに気づきます。背の低い人、ぽっちゃりした人、大柄な人…。いろいろな体型の人がいらっしゃいますが、みなさん、コンプレックスをカバーする着こなしがお上手。

おしゃれな人は、自分のことをよくわかっていて、“見せる”と“隠す”が絶妙です。

なかでも“見せる”は、首、手首、足首の3つの首の見せ方で、見た目の印象が変わるとなにかで読んだ記憶があります。

私は身長152cmと小柄なため、パンツはアンクル丈を選んで足首を、シャツは袖をめくって手首をあえて見せています。それぞれの部位でいちばん細い場所を見せることで、そちらに視線が向かって、すっきり見えます。

逆に隠したいのは、お腹や背中、二の腕…。年齢なりにふっくらしているので、トップスは袖ぐりの広い、脇まわりがゆったりしたドルマンスリーブを選びます。ウエストのしぼりがない、ストンとしたボックスシルエット(寸胴形)を着ることも。

また、夏のトップスには7分袖や5分袖を選び、肘のシワやカサつきを隠します。これは、他人の後ろ姿を見て学びました。

“見せる”と“隠す”など、着こなしのコツをつかむと、見た目はもちろん、ちょっとだけ自信がついて、おしゃれが楽しくなります。

すっきり見えをかなえる!着こなしのコツ

アンクルソックス

足元がパンツの裾でダブつくと、重たい印象に。重心が下がって、なんとなくもっさり見えます。

パンツはアンクル丈を選び、足首を見せてすっきりと。ストッキングは素肌に近い色を選びます。

ドルマンスリーブ

袖と身頃が一体化し、脇下をゆったり取ったドルマンスリーブは、二の腕や脇腹をうまく隠してくれます。身頃の幅も広く、背中やバストラインにゆとりが生まれるため、下着の線を拾いません。

七分丈

うしろから見たときに気になるのが、肘のシワやカサつき。夏のトップスはできるだけ半袖を避け、7分袖や5分袖を選ぶようにしています。袖のリブをたくし上げると、こなれた雰囲気に。