家づくりでは、つい間取りや外観のデザインに目が行きがちですが、細部の設計が暮らしやすさを左右することも。1年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、「階段の設計」がおざなりになってしまったことで、実際に住み始めてから後悔する場面があった、と語ります。今回、とくに伝えたい「大後悔ポイント」を5つ紹介します。

2階から見た階段
2階から見た階段
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こだわりなく決めてしまった、おしゃれな階段

間取り図
間取り図

筆者は、夫婦と2歳の娘の3人家族。1年前に地元の工務店で3LDKの注文住宅を建てました。

「北欧風のおしゃれなリビングにしたい!」と家づくりに取りかかり、LDKの間取りや外観のデザインにはとことんこだわりました。

一方で、階段については、工務店の担当者におまかせ状態。設計時に担当者から「これで大丈夫ですか?」と聞かれたものの、打ち合わせ当時は「階段なんて、そんなに注目が集まるところじゃないし…」と思い、言われるがまま進めてしまいました。

ところが、実際に住んでみて、毎日上り下りをしていると、安全面やデザイン面にもっとこだわって設計すればよかった、と痛感することに。

後悔1:階段の手すりの位置が不便だった

階段に設置したベビーゲート

住み始めてすぐに感じた後悔ポイントが、階段の手すりを壁ギリギリまで設置したこと。

ベビーゲートを取りつけるスペースがなくなってしまったのです。安全のためにどうしても取りつけたくて、結局つっぱりタイプのベビーゲートを階段の踏み板に無理やり設置しました。

しかし、段差のせいで、ゲートの高さが低くなってしまったことで、子どもが乗り越えそうになる場面も。安心のためにベビーゲートを設置したはずが、結局子どもから目を離せなくなってしまいました。

後悔2:階段脇の「縦格子」の幅が広すぎた

縦格子
縦格子

わが家は、1階のホールと階段の境に縦格子を設置しています。おしゃれな雰囲気で、デザイン的にはとても気に入っているのですが、おしゃれを重視するあまりに、格子の間隔を考えていませんでした。

実際に住んでみると、2歳の娘がすり抜けてしまいそうで、見ていてヒヤッとすることも。

最近1人で階段を上りたがる娘は、上っている途中に飽きてしまうのか、格子の間から顔を出したり、手を伸ばしたりすることも頻繁にあります。そのたびに「危ないよ!」と声をかけ、娘が格子から落下しないかと気が抜けません。