50代を迎えても、自分らしいおしゃれを楽しみ続ける渡辺満里奈さん。年齢を重ねるにつれて「着る服の選択肢が限られてしまう」と悩む方もいますが、渡辺さんはどのようにして“自分らしさ”を大切にしながらおしゃれを楽しんでいるのでしょうか? 今回は、大人ファッションのコツに加えて、コロナ禍をきっかけに始めたというエクササイズなどたっぷりお話を伺いました。
すべての画像を見る(全2枚)自分にふさわしい服は「自分」が選ぶものである
――SNS投稿されているお洋服もおしゃれですが、本日のベージュのワンピースに、スタイリッシュなロングブーツを合わせたコーディネートもとてもすてきですね。いつもおしゃれな渡辺さんですが、年齢を重ねてファッションに変化はありましたか?
渡辺満里奈さん(以下、渡辺):基本的にはあまり変わらないと思います。最新の著書『不機嫌ばかりな私たち』(講談社刊)でも大人のファッションについて書かせていただきましたが、好きなものは今でも変わらず好きです。ただ、そうですね…たとえばミニスカートのように「もう履けないかな」というアイテムがあったりします。
その年代で似合わなくなっている服も多いですよね。昔大好きで取っておいた服があって、久しぶりに袖を通してみようと思ったら、「あれ? こんな感じだったっけ?」と似合わなく感じることもあります。でも、そういうものは潔く諦めます! 私は今の自分に似合って、すてきに見える服を着たいです。
――洋服を選ぶときになんとなく「年相応」のものを…なんて考えてしまう方も多いと思うのですが、渡辺さんはいかがでしょうか?
渡辺:「年相応」ってよく聞きますが、どういう意味なんでしょうね…? というのも、54歳の私にふさわしい服って、一般化できるのかな、と思う。だれの目を気にするのではなく、やっぱり自身の目線がいちばん大事です。自分で「似合わないな」と感じたらそれは似合わないし、自分に似合うと思うもので好きなものを着るのがいいと思いますよ。
体型に関しても、無理に隠すというより、年齢が出やすい部分を上手にカバーしながら、好きな服を選ぶ。その選ぶ作業が楽しいんですよね~。でも疲れていると、服を選ぶのさえ面倒になることもある。だから、そういうときのためにも筋力をつけておきたいなと思います。
――おしゃれにも筋力が必要なのでしょうか?
渡辺:運動は本気でいいと思っています。筋力をつけると体の自由度が増しますし、心も体も軽くなるので、絶対に筋力はつけた方がいい。私はもともと運動とは縁のない人生を送っていましたが、あるときピラティスに出合い、筋肉がついたことですごく体が軽くなりました。
今まで「面倒だな」と感じていたことにも、「やってみよう!」と一歩踏み出すのがすごく早くなりました。そこで筋力をつけると、行動を起こすことができるとわかったんですよね。