暮らしやすい家を目指すあまり、「こう片付けた方がよい」「これが正しい」と思い込んでいませんか? 「がんばって片付けるほど、家族が協力してくれないことが気になり、イライラやあせりが募っていました」。そう話すのは、ライフオーガナイザー1級のkinopikoさん(40代)。そんなkinopikoさんが抱えていた「3つの思い込み」と、今の心地よい暮らし方を紹介します。

わが家の玄関収納。「〇〇すべき」という思い込みを捨てて、家族の使いやすさを優先しました
わが家の玄関収納。「〇〇すべき」という思い込みを捨てて、家族の使いやすさを優先しました
すべての画像を見る(全4枚)

1:「ものは少ないほうがよい」思い込みをやめた

夫は趣味のものがたくさん
夫は趣味のものがたくさん。本人のスペースで好きなように管理してもらっています

ミニマリストを目指していた頃は、ものはとにかく少ないほどよいと思い込んでいました。

子どものオモチャを見ては「減らした方がよいのに」と思い、夫がもっているものを見るたびに「多すぎる…」とため息。減らそうとすると、「必要だから」「まだ使える」と言われて険悪な雰囲気になり、「よいと思うことをしているのに、なぜうまくいかないのだろう」とモヤモヤしていました。

この違和感から、人によってちょうどよいものの量が違うと気づきました。私が多すぎると思っても、夫や子どもは必要と感じることも。そう考えると、無理に減らすよう求められたらイヤだと感じるのも当然だと納得しました。

●家族のスペースには口出ししない

今は収納スペースとの兼ね合いも見つつ、家族で話し合ってものの基準を決めています。子どもは「自分で出し入れできる量」、夫は「自分で管理できる量」、私は「スッキリして落ち着く量」。キッチンは主に私が使う場所なので、私の基準がメイン。それ以外はお互いのスペースに口を挟まないと決めています。

基準内であれば各自自由にすることで割りきれるようになり、家族にイライラすることが減りました。

2:「理想の収納をマネする」のをやめた

玄関のざっくり収納。カゴなら中身がひと目でわかります。白いケースは上の隙間からなにが入っているかわかるように配置します
玄関のざっくり収納。カゴなら中身がひと目でわかります。白いケースは上の隙間からなにが入っているかわかるように配置します

以前はSNSや本で情報を集めて、収納方法をそっくりそのままマネしていました。白いケースでそろえ、細かくラベリングして、「これさえやれば片付く」と思って必死に整えていたのです。

でも実際は、家族はものをしまう場所がわからなくて元に戻せない、私もだんだん面倒になって続かない…。一見キレイに思えても、じつは暮らしにくい状態になっていました。

そのとき気づいたのが、自分に合う収納タイプとのズレです。私はざっくりとしまって出し入れする方がラクで、ものが視界に入らないとどこにあるかわからなくなるタイプ。試行錯誤を重ね、今は使いやすさを優先した収納に落ち着きました。

・使う人がラクに出し入れできることを優先
・細かく分けすぎない
・雑多なものは大きいボックスにまとめる
・ラベルは最低限にするか、半透明などで中身が見えるようにする

●家族ごとに片付けやすい環境をつくる

さらに子どもたちも片付け方が異なり、息子はジャンルごとで分ける方、娘はざっくりまとめる方が使いやすいとわかりました。

ひとりひとりに合わせた仕組みをつくるのは少し手間ですが、その苦労こそ、その先の暮らしがラクになる近道だと感じています。だれかの片付け方にそのまま合わせるのではなく、自分たちに合う形に整えるのが大切だと今は実感しています。