なにかを続けるときは「友人」を巻き込むのも手
すべての画像を見る(全2枚)――運動はずっと続けていたのでしょうか?
渡辺:妊娠・出産・子育ての期間で運動には長いブランクがありました。ただ、コロナ禍でみんなが運動不足になりかけていたときに、友人がYouTubeでエクササイズチャンネルを運営していたので、これは再開するチャンスだなと思って。
友人たちに「これやろうよ!」と声がけをしました。私が決めた1本5分のエクササイズ動画を毎朝LINEグループでビデオ通話をつなげて、3本分みんなで今もこなしていますよ。
――運動を再開しようと思ったきっかけはありましたか?
渡辺:お尻の筋肉を鍛えたいと思ったことですかね。年を取っても自分の足でちゃんと歩きたいからお尻の筋肉はつけたい。あとはお尻の老化が気になってしまって…。それをなんとかしたかったんです。
別に人から見られてどうこうという訳ではなくて、とにかく自分で自分の体に満足したくて始めました。でも、筋肉がついたときに「お! すごい変化!」と自分でも感じられて。体が軽くなることで、「なんでもできそう!」と心まで軽くなった気がしたんですよね。
友人からも「アクティブになったね!」なんて言われましたし。もちろん疲れることもありますが、「踏ん張りがきく」という感覚が強くなったと思います。
――運動を“続ける”ことは少しハードルが高くありませんか?
渡辺:私もひとりだったら絶対続かなかったですね(笑)。ピラティスは1人でも続きましたが、エクササイズは友達と一緒だったからこそ毎日続けられたと思います。なにかを続けるときは、みんなでワイワイやったほうが楽しいですね。
この年齢になると友人と気軽にランチに行くことが減るので、「久しぶり! 元気?」みたいなやりとりがあるだけで、生存確認にもなるし、励みになる。そういうつながりはすごく大切だなって思います。
――だれかと一緒にやることで続けられることってありますもんね。
渡辺:人づき合いが面倒に感じるときもあるかもしれませんが、孤独よりは少し煩わしくてもつながりがあった方が元気になれる場合もあるんじゃないかな。人と関わることで、ひとりの時間を大切にすることもできる。
がまんしてつき合う必要はありませんが、適度な交流をもつことで張り合いが生まれる。ちょっとしたメッセージのやり取りをすることがちょうどいいのかもしれませんね。
そう笑顔で語ってくれた渡辺満里奈さん。年齢を重ねることでできなくなったことや変わったことをただ憂うのではなく、その変化を受け入れ、自分自身をありのまま認め、“今”という瞬間を心から楽しむことの大切さを教えてくれました。
