絵本が大好きで、以前から家に小さな図書館を開くことを夢見ていた、60代のFさん。30年かけて集めた絵本は1500冊超。そんなFさんの思いを形にしたのが、自宅にある蔵の一部をリフォームして誕生した私設の絵本図書館です。ここでは、PanasonicリフォームClubのリフォーム事例コンテスト『デザインアワード』で全国最優秀賞を受賞した、こだわり空間を紹介。空間の劇的な変身ぶりは必見です。

Fさんの夢だった絵本図書館。明るく居心地のよい空間に色とりどりの絵本がずらりと並ぶ
Fさんの夢だった絵本図書館。明るく居心地のよい空間に色とりどりの絵本がずらりと並ぶ

「本への思い」を凝縮した、地域をつなぐ絵本図書館

の下に設けられた下部収納つきのベンチ。来館者はこのベンチでくつろぎ、お気に入りの本との時間を過ごす
窓の下に設けられた下部収納つきのベンチ。来館者はこのベンチでくつろぎ、お気に入りの本との時間を過ごす

子どもへの読み聞かせを機に、絵本の世界に引き込まれたFさん。

「絵本の魅力を子どもから大人まで広く伝えたい。そして、本を通じて地域の人たちが自然につながれる場所をつくりたい」

そんなFさんの長年の夢が、一軒の「絵本図書館」として結実しました。

リフォーム前もFさんは、自宅前に小さな「本の巣箱」を設置して貸し出しを行ってきましたが、蔵書が増えるにつれ、より本格的な交流の場を求めるように。そこで目をつけたのが、自宅にある蔵の「前室(ぜんしつ)※」でした。

※ 蔵の出入り口の前に設けられた土間敷きの小さな部屋空間

●間取り図のBefore/After

間取りのBeforeAfter
Fさん宅の蔵の前室は約17平米。元々は物置として使っていた空間だった

独立した玄関があり、母屋を通らずに外部から直接出入りできるという、私設図書館には絶好の条件を備えていました。

リフォーム前の蔵の前室。2室に仕切られていたところを、リフォームで仕切りを取り外して1室空間に
リフォーム前の蔵の前室。2室に仕切られていたところを、リフォームで仕切りを取り外して1室空間に

Fさんは、以前母屋のリフォームを担当したPanasonicリフォームClub・アルクモリの森和仁さんに相談。「地域の人が集える場所をつくりたい」という熱意を受け取った森さんとともに、絵本図書館づくりが始動しました。

遊び心と優しさがあふれる空間デザイン

小さな子どもでも手が届きやすいよう、低めに設計された造作棚を設置
小さな子どもでも手が届きやすいよう、低めに設計された造作棚を設置

約5畳の空間に一歩足を踏み入れると、そこにはまるで絵本の世界から飛び出してきたような、温かな空間が広がっています。

空間づくりの主役である本棚には、数々の工夫が凝らされています。なかでも、目を引くのは、斜めになった背の高い本棚。

「単調な空間にならないよう、変化をつけたかったんです」というFさんの言葉どおり、このデザインがコンパクトな室内にリズムを生んでいます。

表紙を見せるための面出し棚は、本が落ちてこないよう2本の溝を掘るなどの工夫も
表紙を見せるための面出し棚は、本が落ちてこないよう2本の溝を掘るなどの工夫も

また、Fさんがとくにこだわったのが「面出しバー」の設置。

「おすすめの絵本は表紙を見せて飾りたい。季節や気分に合わせてディスプレイを変えることで、訪れるたびに新しい本との出会いを楽しんでもらえたら」(Fさん)

お気に入りの1冊が主役になるよう、ブックエンドや小物で彩られた棚は、見ているだけでワクワクするような楽しさに満ちています。

●色づかいにもこだわり「心安らぐ」図書館に

完成時の図書館全景。床とベンチの床材はパナソニックのベリティスシリーズを採用
完成時の図書館全景。床とベンチの床材はパナソニックのベリティスシリーズを採用

インテリアの配色も、訪れる人の心を解きほぐします。床はナチュラルな木目のフローリング敷きに、壁や天井は白を基調にしながら1つの壁はブルーグレーに仕上げることで空間にアクセントを。

マットな質感と落ち着いた色みが印象的なドアと引き戸はパナソニックのベリティスシリーズ
マットな質感と落ち着いた色みが印象的なドアと引き戸はパナソニックのベリティスシリーズ

自宅へ続くドアと蔵の入り口を仕切るドアも壁と同じブルーグレーオークにして統一感を出しています。

●窓辺のベンチがくつろぎスペースに

光と風景を取り込む窓の下につくられた、並んで座れる収納つきベンチ
光と風景を取り込む窓の下につくられた、並んで座れる収納つきベンチ

また、本棚の延長線上にはベンチも設置。「子どもたちが足をあげてくつろいで本を読む姿がほほえましいんです」と、Fさんもお気に入りの場所に。

仕上げや造作に変化をつけることで、コンパクトなスペースが変化に富んだデザイン空間へと変身しました。

「空間は、さまざまな図書館や絵本コーナーなどの写真を見せていただきながら、Fさんのイメージを形にしていきました」(森さん)

安心・安全を守る。快適さと機能性を両立したリフォームに

図書館の入り口。母屋を通らずに入れるため防犯性も高く、来館者も気がねなく立ち寄れる
図書館の入り口。母屋を通らずに入れるため防犯性も高く、来館者も気がねなく立ち寄れる

この美しい空間を支えているのは、リフォームのプロならではの確かな機能性へのこだわり。

「元の前室は土壁で湿気が多く、柱や梁の傷みが進んでいました。そこで、既存の壁の内側に新しい柱と梁を設けて補強を行い、あわせて断熱材を入れることに。『利用者が暑さ寒さを気にせず過ごせるようにしたい』というFさんのご希望に応え、耐震性と断熱性能を大幅に向上させました」(森さん)

さらに、防犯面も徹底。母屋とつながる戸を鍵つきのものに交換し、外部との境界には新しいサッシを採用。安心して開放できる環境を整えたことで、Fさんも安心して運営を続けられています。

本を見やすく照らすスポットライトはダクトレールにつけられた可動式
本を見やすく照らすスポットライトはダクトレールにつけられた可動式

また、照明は、本の文字や絵が見やすいよう、可動式のスポットライトで必要な場所に光を当てることで、来館者が本と親しむ時間を快適に過ごせるように工夫されています。

 リフォーム事例コンテスト『デザインアワード』についてもっと詳しく

「好き」が詰まった理想の場所で広がる“世代を超えた笑顔”

L字型に配置された図書館(左)と母屋(右)。図書館部分は外装もリフォームし、現代的なデザインに
L字型に配置された図書館(左)と母屋(右)。図書館部分は外装もリフォームし、現代的なデザインに

完成した「小さな図書館」は、今や地域にとって欠かせない交流の拠点に。

「近所の方だけでなく、遠方から訪ねてくださる方もいます。保育園帰りに寄ってくれる常連の子どもたちや、お友達を誘って来られるシニアの方々など、幅広い世代が利用してくれています」(Fさん)

おすすめした本を「おもしろかった!」と言ってもらえる瞬間が、Fさんにとってなによりの喜び。開館日以外も、親類とのお茶会や、子どもたちの集まりといった使い方もしているそうで、絵本を通じた縁は着実に広がっています。

今回のリフォームで、絵本を通じて地域や人とつながる夢をかなえたFさん。絵本の蔵書もまだまだ増えていきそうですね。

ショップ担当者/森 和仁さん
ショップ担当者/森 和仁さん

担当された森さんいわく、「お客様さまそれぞれの暮らし方、幸せを考え、ずっと快適で安心できる住まいをお届けできるよう工事をさせていただいています。ただ新しくつくり変えるではなく、長い目で暮らしを見つめてリフォームを計画していただけたらよいかと思います」とのこと。ぜひ参考にしてみてください。

【設計・施工】有限会社アルクモリ

石川県小松市島町ル30番地1

TEL:0761-44-8330

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