疲れたときこそ、あえてひと手間をかけた料理をつくる

ピーマンと豚バラの塩あんかけ丼
ピーマンと豚バラの塩あんかけ丼
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――SNSでも発信されている「限界丁寧」レシピも今回のムックに掲載されていると伺いました。限界丁寧というワードはすごくインパクトがありますが、この言葉に込めたメッセージを教えてください。

長谷川:「限界丁寧」は、ここ1年ほど私が提唱している概念です。限界なのに丁寧って、いったいどういうこと!? と思われるかもしれません。この特集では、心身ともにクタクタなときこそ、少しだけ手間をかけて丁寧気分を味わえるレシピを「限界丁寧料理」として紹介しています。

たとえば夜帰宅し、疲れきって料理する気力も残っていないというとき、「食べたいわけではないけれど、適当にカップ焼きそばですませる」という選択肢があると思います。

1日ならそれもいいのですが、続いてしまうと、私の場合は余計に疲れたり後悔したりすることが多くて。おなかは満たされても、気持ちが沈み、自己肯定感も低くなります。

一方で、「少しだけ気力を振り絞って、今、本当に食べたいものをさっとつくる」が限界丁寧。「自分のために、丁寧になにかをした」という行為そのものが、気分を前向きにしてくれるような気がします。

疲れてクタクタなときこそ、あえてひと手間をかけ「丁寧に生活をしているような気分」を味わうことが、気持ちを立て直すきっかけになる。料理はその手段のひとつです。

●「一皿で完結する」を心がけてつくった

――なるほど。それが、「限界丁寧 15分でできる一皿完結ごはん!」として紹介されているわけですね。どれも凝ったレシピではないのに、栄養バランスがよく、そしてワクワクするビジュアルなのが印象的です。

「ナスとひき肉のピリ辛丼」の手順
「ナスとひき肉のピリ辛丼」の手順

長谷川:「ひと皿で完結する」がテーマなので、どの料理も炭水化物、タンパク質、野菜がきちんととれる組み合わせにこだわりました。クタクタなときでもつくれるように、手順は4コマ写真を掲載しています。またレシピの色ごとに「緑:スッキリしたい」「赤:元気になりたい」「白:癒されたい」などラベルづけもしてありますよ。

パッと見てご自身のコンディションと照らし合わせて選びやすい誌面になっているので、活用してもらえたらうれしいです(とはいえ、本当に疲れているときは無理しないでくださいね!)。

【Amazon.co.jp 限定】長谷川あかり DAILY RECIPE Vol.3(特典:料理ワンポイントアドバイス動画データ配信) (扶桑社ムック)

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