1日でケーキを1ホール食べきる「鉄の胃」の持ち主

岩井さん
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――エッセイも最新刊『この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない』で3冊目ですよね。「函館まで新幹線に乗る」「三島の旅館に行く」など、原稿を書くためにさまざまな試みをされていますが、執筆への向き合い方などで変わった部分はありますか?

岩井:書くスピード自体は多少上がってますね。ただ、締め切り間近にならないと「原稿を書こう」という気持ちが湧いてこないのは、相変わらず。新幹線での執筆に関しては、「ぽかぽか」でもご一緒している伊集院光さんに、「函館まで新幹線で行くと、往復で8時間くらいかかるので、その乗車時間に原稿を書くのがいいよ」っておすすめされたのがきっかけです。

――原稿を書くために新幹線に乗ったり、旅館に泊まってたりしたら、逆に赤字では…と心配になりました。

岩井:正直、赤字なんですよ。でも、伊集院さんに「やってきましたよ!」と言いたいがために、あえてやってみたところはありますね。切符を買いに行ったら満席で予定していた電車に乗れなかったり、次の新幹線まで1時間半近く待つ羽目になったりと散々でしたが、なんだかんだで新鮮な体験ができたのでよかったです。

――エッセイには「食」を題材にしたものも多々ありますが、食へのこだわりは強い方ですか?

岩井さん

岩井:ルーティン的なものはまったくありません。ただ、ひとつのものにハマるとひたすら食べ続けてしまう傾向はありますね。とくに理由はないんですが、最近ハマッてるのは、6枚切り300円くらいのブドウパンです。今朝もブドウパン3枚くらい食べてきました。夕飯のあとであっても小腹が空いてたらブドウパンを数枚は食べてます。

――あまり「大食い」のイメージはありませんが、日頃から結構たくさん食べるんですね。

岩井:僕、じつは鉄の胃の持ち主なんですよ。高校2年生くらいから食欲が変わっていない。先日も、僕の誕生日が近かったので、お祝いでケーキを1ホールもらったんですね。自宅に帰ってから夜にそのケーキを半分食べて、翌朝にその残りを食べて…。

24時間以内に1ホールを食べきっていました。もう、グルテン中毒なんですよ。グルテンフリーのこの時代に逆行する生き方をしていますね(笑)。