35歳を過ぎてから、コンテンツを素直に楽しめなくなった

岩井さん
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――発売日でもある、7月31日に38歳を迎えられましたが、岩井さんが「大人になった」と変化を感じることはありますか?

岩井:ひとつは、腰が痛くなってきたこと。あと、35歳を過ぎた頃から、音楽や映画、アニメなどに触れても、出だしや最初を聞いただけで、なんとなく先が読めてしまい、コンテンツに対して素直に感動できなくなってしまったことですかね…。

同様に、カラオケでも昔の歌を歌ってしまいます。「新しい刺激を吸収したい」とも思うんですが、最新のコンテンツを見ても、「あれの焼き直しじゃん」「これを真似しているんだろうな」と考えてしまって、心底楽しめてない。これはよくないなって思っているんですが、なかなか改善されませんね。

――ESSEonlineで最後にインタビューさせていただいたのが、2021年。そこから岩井さんの暮らしにもいろいろと変化が起こっているかと思いますが、ご自身のなかで生活や心境に変化はありますか?

岩井:結婚しても、意外と生活は変わっていないんですよね。先日も『ぽかぽか』の撮影が終わって家に帰ったら1人だったので、クリーニングを取りに行って、シャワーを浴びて、冷房をつけて、アイスを2個食べて、ゲームに没頭してました。そして、ゲームに夢中になりすぎて、気がついたらもう夜なんですよね。

小学校の頃とやっていることとまったく同じで、「あれ、いつまでも小学生の夏休みみたいだな」と感じました(笑)。

――精神的な変化はいかがですか?

岩井:精神的にもまったく変わらないままですね。たとえば、「大人になったら計画的な人が増える」と言われますけど、僕はそもそも予定を立てるのが苦手なので、いまだに毎日行き当たりばったり。

たとえば、食事の予定も決めたくなくて、その日の気分で好きなものを食べたい。だから、予約必須の店に行くとか友達と約束して食事に行くのは、あんまり好きじゃないです。

小学生の頃から、精神的にも大人になっていないし、自分の根底も変わっていない気がします。これから先、年齢を重ねて、環境が変わっても、多分そんな日々を過ごすんじゃないかなって思いますね。

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