更年期には、自律神経の乱れにより、めまいやふらつきを覚えたり、耳鳴りなどがおこることも。それらを改善するセルフケア術をご紹介。教えてくれるのは、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の柳本真弓さんと、矢上予防医学研究所ディレクターの矢上真理恵さんです。
すべての画像を見る(全5枚)めまいには重篤な病気が潜んでいることも
更年期には、自律神経の乱れにより、ふわふわと浮遊するようなめまいやふらつきを覚えたり、耳鳴りなどがおこることも。
産婦人科専門医の高尾美穂先生は、「ただし、めまいには重篤な病気が潜んでいることもあるので、病院で検査を」と話します。
めまいや耳鳴りを緩和してくれるツボ「翳風(えいふう)」
左右のバランスを整え、頭部にたまった水をすっきりさせるツボ。
「めまいがある人は、押したときに左右の痛みが違うことも。耳鳴りにも効果があります」(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柳本さん)
●探し方のポイント
耳たぶのすぐ後ろのくぼんでいるところ。不調があると左右でかたさやくぼみ具合が違うことも。
●押し方のポイント
中指をツボに当て、人差し指を添えるようにして左右同時に押します。ゆっくりと押し、つまっている感じがある方を多めに。
めまい・ふらつきに効く「眼球運動」
人の平衡感覚は、眼球の動きとつながりが。「目をしっかり動かすと、めまいやふらつきの改善や、予防につながります」(矢上予防医学研究所ディレクター、矢上さん)
●上、右上、右、右下...と順番にゆっくり眼球を動かす
両目を開き、首の位置を固定して上、右上、右、右下、下、左下、左、左上の順に3~5秒ずつキープしながら動かす。首は動かさないようにしましょう。
●同様にして、左回りで行う
同様に、今度は左回りに上、左上、左、左下、下、右下、右、右上の順に動かす。1方向につき3~5秒ずつキープします。
【ポイント】
ゆっくりと丁寧に動かし、動かしにくい場所があれば重点的に繰り返して行うと効果アップ。
※ツボ押しや自力整体、漢方養生などを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください。
※西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります。