もっと食事に野菜を取り入れたい、家族に野菜を食べさせたい。そんな想いから、ヴィーガン料理(動物性の食品を避けてつくられた料理のこと)を食卓の一部へカジュアルに取り入れてみようという動きがあります。現在、プラントベース(植物由来)の食材だけを使ったレシピで人気を呼ぶのが、元カフェ店長で人気動画インフルエンサーのイソカカさんです。自身も育ち盛りの子どもを3人育てる母であり、そのレシピをまとめた『イソカカのからだ整う野菜のレシピ』(扶桑社刊)を発売。今回、新刊を出版したばかりのイソカカさんと、昨年12月に第3子を出産したばかりのタレント・福田萌さんとのオンライン対談が実現。以前から親交があるという二人に、その出会いや子育て論を伺いました。
コロナ禍、オンラインで共有してきた「母の悩み」
すべての画像を見る(全8枚)イソカカ:萌さん、第3子ご出産おめでとうございます! まだ生まれて数か月なので、かわいくてしかたがないんじゃないですか?
福田萌(以下、福田):ありがとうございます。いまは暇さえあれば、子どもの顔をずっとながめています。あまりにもかわいすぎて、何時間でもながめていられるな…って(笑)
――共に子育て中のお母さんでもある福田さんとイソカカさんですが、以前からご親交があるそうですね。
福田:はい、イソカカさんとは、2019年5月に私が立ち上げた、お母さん向けのオンラインサロン『福田萌のママズオンラインサロン』を介して知り合いました。当時は、私も母親になったばかりで、子育ての悩みがすごく多かったんですね。ネット上には子育ての情報はたくさんあふれているけど、どれが正確なのかがわからない。不安ばかりが募るなか、妊娠や子育てに関する情報共有をだれかとできたらいいなと思って、サロンを立ち上げました。
イソカカ:子育てって、どうしても一人で向き合うことが多くなりがちですからね。私が萌さんのサロンに加入したのも、同じ悩みがあったからです。ちょうど第3子を出産したタイミングだったのですが、コロナ禍になって、京都で運営していたカフェも閉業することになって、仕事もない。でも、感染対策があるから昔の友だちにも気軽に会えないし、とにかく寂しくて。そんなときに、萌さんのサロンの存在を知って、「これでいろんなお母さんと話ができるんだ!」と思って入会したんです。
福田 そのサロンのなかでも、「子どもが野菜を食べない」とか「野菜レシピに悩む」という声があったんです。そしたら、イソカカさんがヴィーガン料理のレシピをほかのママ友たちにも共有してくれて。どれも本当においしそうなものばかりで、大好評でした。
イソカカ みなさんが喜んでくれて、とてもうれしかったです!
「これが本当に野菜?」と驚愕した「アボカド丼」
福田:イソカカさんが紹介してくれるメニューは、野菜をおいしく食べられるのでいつも助かっています。つくり方も難しくないし、忙しいお母さんでもとっつきやすいメニューが多いのもありがたいです。
イソカカ:うちも同じですが、子どもたちに野菜を食べさせたいけれども、なかなか食べてくれないと悩んでいる方ってとても多いですよね。ヴィーガン料理というと、健康や地球環境への視点が注目されがちですが、お母さん目線からすると「子どもにおいしく野菜を食べさせたい」というニーズを満たせる存在なのかなとも思うんです。
福田:わかります! 私も、毎日「どうやったら子どもが野菜を食べてくれるか」で頭をひねらせていますね。
――福田さんは、イソカカさんのレシピの中で、お気に入りのものはありますか?
福田:まずは、アボカド丼ですね。アボカドって、栄養価が高くて、母親からすると子どもに食べさせたい野菜です。イソカカさんのアボカド丼レシピは、野菜なのに、あれだけおいしくてさらに食べた後の充実感もある。子どもも気に入って「おいしい!」って食べてくれています。
イソカカ:わー、うれしいです!
福田:あと、まだつくっていないけれども、チャレンジしてみたいのは、「おからナゲット」ですね。子どもたちはナゲットが大好きなので、きっと喜ぶと思います。