「結婚生活、こんなはずじゃなかった! あの頃に戻って人生をやり直したい!」と日々嘆く恐妻家の主人公・剣崎元春(大倉忠義)が、ある日過去へとタイムスリップ。妻ではない相手と結婚する道を選ぶ、ファンタジーラブストーリー『知ってるワイフ』。原作は、韓国で大ヒットした同名ドラマです。

かつての妻を演じる広瀬アリスさんに、見どころを伺いました。

広瀬アリスさん
広瀬アリスさんインタビュー
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ドラマ『知ってるワイフ』広瀬アリスさんインタビュー

タイムスリップ後の世界では、大学時代の後輩で、超お嬢様の沙也佳(瀧本美織)の夫となった元春。そんな彼の勤める銀行に、独身のキャリアウーマンとしてやってきた、かつての妻・建石澪を演じているのが広瀬さんです。

「元春の妻、お母さん、学生、銀行員と、いろいろな設定を演じたので、1人の人物をずっと演じているという感覚はなかったです。衣装やメイクが変わることで気分も切り替わり、まるで別人を演じるような感じで演じました」

●女性を代表して、女性の本音を演じたつもりです(笑)

こう語るように、その演じ分けはじつに見事。とくに、元春の妻で、2児の母親だった頃の澪は、元春が“モンスター”と恐れるほどの迫力でした。家事に育児、パートに加え、認知症の母の介護で疲れきっている澪に、仕事を言い訳にすべてを押しつける、マイペースな元春にイライラを募らせて爆発する澪。世の男性もわが身を振り返ってヒヤリとしたのではないでしょうか。

「あれが世の女性の本音だと思うので、女性を代表して演じたつもりです(笑)。それに、台本を読んだとき、想像していた以上に夫婦げんかが壮絶に描かれていて、ここは振りきったお芝居をしたいと思いました。原作ドラマでも強烈な印象のシーンでしたし、インパクトを残したかったので、思いっきり怒鳴ったり、ものを投げるときも大倉さんめがけて投げつけました(笑)」

●身近な人に思いやりをもって接しているか。考えていただけたらうれしい

そこで、広瀬さんだったら元春のどんな行動やセリフが地雷を踏むことになるのか聞いてみると、こんな答えが。

「人の話を聞かないことだと思います。もし、私がそうされたら、嫌みのようにずっと大きな声で、気づくまで言い続けると思います。突発的に怒るよりは追いつめていくタイプなので、私を敵に回したらちょっとやっかいかもしれません(笑)。でも、普段はあまり怒らないんですよ」

澪との人生ではなく、お金もちの家の婿となり、リッチな生活を送る元春ですが、生き生きとした笑顔で仕事に向き合う澪を見ているうちに、かつての明るくかわいかった澪を思い出していきます。そんななか、同僚の津山千晴(松下洸平)が澪に積極的にアプローチし、気が気ではない元春…。果たして、2人の未来はどうなるのでしょうか。

「“ありがとう”も“ごめんね”も言葉にしないと伝わりません。それは、夫婦だけでなく人間関係すべてに通じるもの。このドラマを観て、身近な人たちに思いやりをもって接することができているか、あらためて考えていただけたらうれしいです」

木曜劇場『知ってるワイフ』

毎週木曜 夜10時フジテレビ系
全国ネット放送中


【広瀬アリスさん】

1994年、静岡県生まれ。2008年、映画『死にぞこないの青』で女優デビュー。NHK連続テレビ小説『わろてんか』、ドラマ『探偵が早すぎる』『七人の秘書』、映画『氷菓』『サイレント・トーキョー』、舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』などに出演。現在、バラエティー『アナザースカイⅡ』MC、雑誌『with』のモデルを務める