夏の間、フル稼働で屋内を冷やし続けてくれたエアコン。じつは、シーズン終わりのほんのわずかなお手入れで、翌シーズンの気になるニオイを大幅減することができます。日刊住まいライターが、エアコン清掃業者から教わったのは、夏の終わりの晴れた日に、暖房モードで2時間放置するという方法。実際に実践してみたところ、このひと手間で効果は抜群!しかもどのメーカーでも使える方法なので、試してみる価値ありです。ぜひ参考にしてください。

エアコンとリモコン
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エアコンのニオイ対策の基本は、内部をしっかり「乾燥」させることおすすめのお手入れは「夏の終わりに暖房モードで2時間放置」するだけ!説明書では送風モード推奨、でも効率よく乾かすなら暖房モード!

エアコンのニオイ対策の基本は、内部をしっかり「乾燥」させること

部屋に設置したエアコン

わが家は2~3年に一度、エアコン清掃業者にクリーニングを依頼しています。
昨年の春、エアコンクリーニングを依頼した際、清掃業者さんから「夏の終わりにおすすめのエアコンのお手入れ方法」を教えてもらいました。

お掃除機能のついたエアコンも増え、ドラッグストアなどでエアコン清掃スプレーも販売されています。しかし、カビやニオイへの対策でなにより大切なのは、エアコン内部をしっかり「乾燥」させることなのだそうです。

おすすめのお手入れは「夏の終わりに暖房モードで2時間放置」するだけ!

エアコンをリモコンで操作する

清掃業者さんイチオシのお手入れ方法はとっても簡単!

「夏の終わりに暖房モードをつけたまま2時間放置」

この作業には、クーラーによって結露してしまったエアコン(どのメーカーでもよい)内部を乾燥し、カビや雑菌の繁殖を抑える働きがあるそう。
エアコンをつけっぱなしにして、出かけている間にお手入れがすんでしまうので、だれでも手軽にできる方法です。

お掃除機能や自動クリーニング機能がついたエアコンも増えていますが、じつはお手入れしているのはフィルターのホコリのみ。
内部の結露はそのままなので、乾燥はしっかり行った方がよいそうです。

とくにお手入れをしてほしいのが、切タイマーでクーラーを使っている場合。クーラー停止後、温風で内部を乾かすお手入れモードに切り替わる機種もありますが、切タイマーを使うとその機能が作動しないことが多いのです。

説明書では送風モード推奨、でも効率よく乾かすなら暖房モード!

清掃業者さんによると「説明書にも似たような内容が書いてあることが多いですよ!」とのことなので、わが家の2台のエアコンの取扱説明書をチェックしてみました。

富士通ゼネラルのエアコンの取扱説明書

まずは2019年購入の富士通ゼネラル製。

東芝のエアコンの説明書

続いて2013年購入の東芝製。

取扱説明書では「送風モード」が推奨されていました。
清掃業者さんのおすすめは暖房モードですが、取扱説明書記載の送風モードとどちらがよいのでしょう?

エアコンのリモコン

そもそも送風モードとは、空気を循環させるサーキュレーターとしての役割。清掃業者さんによると、「乾燥」させるのがポイントなので、湿度が高くなければ送風モードでも暖房モードでもどちらでもよいそうです。

湿度が高い日に、送風モードを使うと、室内の湿気がエアコン内部に入り込んでしまうため、説明書にもあるとおり、晴れた日に行うのがポイント。
また、暖房モードより送風モードの方が乾燥に時間がかかります。しっかり内部を乾燥させるのであれば、やはり暖房モードがおすすめだそうです。

実際に夏の終わりに、教わったとおりのお手入れを行ってみました。すると、毎年エアコンの使い始めになんとなく感じていた、気になるニオイが激減!

「夏の終わりに暖房モードで2時間放置」。とても簡単な方法なので、ぜひお試しください。