●3か月の間にやったこと、感じたこと
この3か月、重なる出血に不安はあったものの、手足のこわばりに関しては、治療前に比べるとずいぶんよくなりました。以前の、目覚めてすぐマッサージしたくなるほど腕が固まっていたり、日中ずっと違和感が続くようなことはほぼありません。
パッチの効果もあると思うのですが、自分でも日常でいくつか気をつけていたことがあります。
・ストレスをためない・朝のうちに体をゆるめる
・ゆっくり湯船につかる
・睡眠をしっかりとる
よく言われるようなことではありますが、この4つ、本当に大事だと思いました。じつは7月の終わりから1週間、伊豆高原にある断食道場に行ったのですが、現地では毎日これらを実践する生活で、そのよさを実感したのです。
すべての画像を見る(全5枚)断食直前には手足だけでなく股関節の詰まった感もひどく、朝起床後、しばらく脚を引きずることもあったのですが、断食に行って3日目くらいからは、もう詰まっていたのを忘れるぐらいでした。
食事を抜き、水分をたくさんとることで体内リセットされて循環がよくなり、朝からヨガや瞑想、ウォーキングと動静合わせた道場スケジュールで自律神経が整えられ、代謝も上がり、ゆったりお風呂につかって十分な睡眠がとれるストレスレスな健康生活。これ以降、かなり症状が改善しました。このタイミングで断食道場に行ったのは本当によかった。帰ってからも、上記の4つについては実践を続けていています。
●更年期外来再診。しばらくHRTを続けることに
8月の終わりに更年期外来再診。先生に出血のことを伝えると、出血量減ってきてるならそのまま止まると思うけれど、気になるなら飲み薬と併用することで、抑えることもできるとのこと。パッチに加えて飲み薬も、は面倒に感じたのでこのままパッチを続けて様子を見ることにしました。
ペタッと貼るだけの薬でも、こんなに出血するぐらいの作用があるんだと、ちょっぴりホルモン剤の怖さを感じもしたのですが、ここはもう、人それぞれの判断。私は先生にホルモン剤を使うメリットデメリットについて聞いたうえで継続使用の選択をしましたが、各自が納得いく方法を選ぶのがいちばんだと思います。
●そして現在
8月末の再診から2か月が過ぎた現在、出血は一度だけ。受診のきっかけとなった右足の痛みは今はなく、左足の出っ張ったところも変化なし。手のこわばりは、日によって強度や場所が変わり、それがストレスとずいぶん関わってるように思います。
この前はいきなり左手首がぎゅっと痛くなり、ものをつかめなくなったほどですが、翌々日には治りました。なんだろう? と思ったのですが、ちょっと仕事で忙しかったのと、あと、天気が悪い時季でもありました。そういえば、断食道場に行ったときは梅雨で、後半梅雨明けしてから一気に体調がよくなった感じがあったので、気圧の変化なども影響するのかもしれません。
●更年期はシフトチェンジのとき
気力体力ともに落ちやすく、いろいろと表れる更年期。
今、私はシフトチェンジするときなんだな、と捉えています。
体が思うようにならなくて、いろんなことが滞ってきたり、やりたいことができなかったり。それを「老化」と嘆くこともできるけれど、なにかをやめる、あきらめることで手に入る自由もあるのではないかと思うのです。
これはボディセラピストとして感じたことでもありますが、体と向き合わざるえない状況になると、いろんなことを考えます。社会の枠、人づき合いの枠、こうでなきゃ、こうすべき、こうであるべきという枠にいかにしばられていたかに気づきます。そこから解放される絶好の機会なのかもしれません。
放っておくと、私たちはつい若いときと同様に無理をしてがんばってしまうから、体が「待った」をかけてくれるのでしょう。文字通り体を張って「もう休んでいいんだよ」「もっと自分を大切にして」と。ここで今の自分に合ったペースと生き方をつかみ、人生の秋という季節を実りある豊かなものにしたいと思っています。
そして、なんらかの不調を感じている方は、どうかがまんせず、婦人科や更年期外来を受診してみてください。
【日比響子さん】
東京・下北沢にある隠れ家スタジオ「studio hi_bi」主宰。ゆるめるボディケアamical®をベースにしたオリジナルメソッド“hi_biゆるケア”を軸に、体と心をゆるめて本来の自分を取り戻すボディセラピストとして活動中。ブログ「
【東京・下北沢の隠れ家スタジオstudio hi_bi】カラダをゆるめて人生を楽しむ方法を伝えてます♡」。