気持ちよく1日を過ごすための暮らしの習慣を紹介します。教えてくれたのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん(50代)。「片付けや家事は、『続けよう』とがんばってきたわけではありません」と話す須藤さんに、10年以上続けている3つの習慣を伺いました。
※ ESSEonline10周年の記念特集「私と10年」。ESSEonlineライターが「この10年続けていること」をテーマに書き下ろします。
すべての画像を見る(全4枚)10年間続く、朝5分のひと手間
以前から、キッチンのワークトップやIH周りは毎日ふくようにしていました。でもある日、ふとキッチンの引き出しの扉を見ると、料理中に飛び散った調味料や手アカがついていることに気づいたのです。
それ以来、キッチン収納や食器棚、冷蔵庫など、目線の高さにある「縦の面」を毎朝さっとふくことを習慣にしました。キッチンは1日のなかでも過ごす時間が長く、何度も目に入る場所です。だからこそ、扉がキレイなだけで、キッチン全体がすっきり整って見えるようになりました。
汚れるたびにふこうと思うと負担になりますが、「朝に1度だけ」と決めてしまえば気持ちもラクです。汚れがこびりつくこともなくなり、掃除で苦労することも減りました。
そして、この習慣を続けて気づいたのは、家事は、汚れをなくすことよりも、自分が気持ちよく1日を始められる状態をつくることが大切だということです。
朝5分のひと手間が、「今日も気持ちよく過ごせそう」と思える小さな自信につながり、この10年、無理なく続けられています。
片付けがスムーズになる、ものの置き場所
収納を考えるとき、私が大切にしているのは、「どこに入るか」ではなく、「なぜそこに置くのか」という理由です。
以前、自宅の取材を受けた際、編集者の方から「これはどうして、ここに収納しているのですか?」と、ひとつひとつの置き場所について質問を受けたことがありました。そのとき、理由をすぐに答えられるものもあれば、「なんとなくここに入れているだけだった」と気づくものもあったのです。
考えてみると、多くの収納は「実家でそうだったから」「片付けの本で見たから」と、だれかのやり方を参考にしていることもあると思うのです。でも、それが今の自分や家族にとって使いやすいとは限りません。小さな使いにくさや違和感を我慢しながら使い続けることは、毎日のストレスになり、やがて「戻すのが面倒」「使いにくい」という気持ちにつながってしまいます。
それ以来、ものの置き場所を決めるときは、「どうしてここなのか」、自分の言葉で説明できることを意識するようになりました。
「毎日使うから取り出しやすい」「立ったまま出し入れできる」「家族も迷わず戻せる」など、理由がある収納は、自然と使いやすくなります。収納の見た目を整えることよりも、自分がラクに使えて、ラクに戻せること。その基準で考えるようになってから、片付けがぐっとスムーズになりました。


