8月に突入し、夏も本番!パワフルに遊びたいけれど、夏バテ気味で土日はぐったり…。そんなときには、疲労回復に役立つ食材で、体の中から元気になりましょう!

酢タマネギ
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酢×タマネギの相互作用で、疲労回復&代謝アップ!

「酢には主成分の酢酸に加え、クエン酸、アミノ酸など100種類以上もの成分が含まれています。これらの成分は、血液をサラサラにしてくれるほか、新陳代謝アップや中性脂肪・内臓脂肪の減少、血糖値の上昇抑制や高血圧の予防など、さまざまな効能が期待されます」と語るのは、漢方医学や食事療法に詳しい、医師の石原新菜さん。

さらに、身近な食材「タマネギ」と組み合わせることで、健康パワーをもっと引き出すことができるのだとか。

「タマネギに含まれる刺激臭の成分、硫化アリルには、血液をサラサラに保つパワーがあります。ほかにも、腸内環境の改善や血糖値を下げる作用、余分な脂質の体外への排出、疲労回復にも効果あるといわれています。さらに、酢と組み合わせれば、相乗効果でさまざまな健康効果が期待できるんです」

そんな石原先生もすすめる、酢とタマネギを使った常備菜「酢タマネギ」のつくり方はこちら!

<酢タマネギのつくり方> [材料](つくりやすい分量)

・タマネギ 1個(200~300g)
・塩 小さじ1/2
・米酢(または穀物酢) 150~200cc
・はちみつ 大さじ2

[つくり方]

(1) タマネギは皮をむき、縦半分に切って芯を除いたら、繊維に沿って薄切りにする。

(2) ボウルに入れて塩をふり、上下を返すように混ぜて全体にまぶし、そのまま30分~1時間放置して空気にさらす。こうすることで、硫化アリルが安定し、辛味も軽減する。

タマネギ

(3) 清潔な乾いた容器にタマネギを移し、酢を加える。容器の形状によってタマネギがしっかりと浸らない場合があるので、酢の量はヒタヒタ程度に調節する。

はちみつを加える

(4) はちみつを加え、全体に行き渡るようにスプーンなどで混ぜ合わせたらでき上がり。はちみつは、純粋なものであれば種類は好みのものでOK。

[食べごろと保存期間]

つくってすぐに食べられるが、冷蔵庫で1週間じっくり漬け込むと、辛味が飛んでまろやかに。冷蔵で約1か月保存可能。取り出すときは、必ず清潔な箸やスプーンを使って。

時短にも役立つ!酢タマネギで夏バテ解消おかずをつくろう

酢タマネギは、和・洋・中どんな料理にも好相性。生のタマネギよりかさが減っているので、たっぷり食べられ、ビンから取り出してそのまま使えるので時短にも役立ちます。

酢タマネギ入りミニカツ
酢タマネギ入りミニカツ
[材料](8個分)

・豚肩ロース薄切り肉 16枚(360~380g)
・酢タマネギ 120g
A[塩、コショウ各少し 小麦粉大さじ1]
・青ジソ 8枚
B[小麦粉、溶き卵、パン粉各適量]
・揚げ油 適量
C[酢タマネギの漬け酢、中濃ソース各大さじ2]

[つくり方]

(1) 豚肉は一枚ずつ広げてAを順にふる。手前に青ジソ、酢タマネギを各1/8量のせて巻き、さらにもう一枚の豚肉で巻く。同様にして合計8本つくる。

(2) Bの衣を順につける。

(3) 揚げ油を中火で170度に熱し、(2)を入れて4~5分、キツネ色になるまで揚げる。器に盛り、合わせたCを添える。

[1人分392kcal]

酢タマネギをギュッと巻き込んでいるので、肉は少なめでも食べごたえ満点!漬け酢でつくったソースと、肉にはさんだ青ジソが食欲をそそります。今回、ここで紹介したレシピは、

『やせる! 若返る! 健康になる! 体が喜ぶ酢の元気おかず(別冊エッセ)』

にも収録。ほかにも酢ショウガや酢キャベツ、酢大豆や酢レモンなど、話題の健康になる酢の常備菜をたくさん紹介しています。こちらもぜひチェックを!