新しい生活を始める際、直面するのが「暮らしの見直し」。成人した3人の子をもち、現在はひとり暮らしをしている著述家の中道あんさん(60代)は今夏、住み慣れた土地から富山県に移住。新たに借りて住み始めた家で気づいた「まさかの盲点」と「不便を乗りきる工夫」について、中道さんがつづります。

中道あんさんと愛犬
著述家の中道あんさん(60代)と愛犬
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60代、移住先の新居で慣れない間取りにとまどう

先日、大阪から富山県に移住して、1年半ぶりに戸建ての住まいになりました。

以前、家族で暮らしていた戸建ても、その後のひとり暮らしのマンションも、水回りは同じフロアにあったのですが、今回の新居では1階にキッチン、2階に洗面所とお風呂という間取りに。

そういったこともあり、暮らし始めて早々、今までならありえなかったミスをやらかしたり、家事動線の違いに直面したりしています。

●引っ越し直後の「水を流しっぱなし」事件

まず、引っ越して驚いたのは、トイレの手洗いの水栓を閉め忘れて、流しっぱなしにしてしまったこと。

「え~なんで?」と思ったのですが、これまでは、ずっと自動で止まる仕組みの手洗い場だったのです。はじめは、ボケてしまったのかと心配しましたが、「習慣」から抜けだせないからなんだと気づきました。

それからは、トイレを出るときに、振り返るようにしています。

ほかにも不便を感じているのは、次の4つ。

・タオルや着がえを取りに何度も階段を往復する

・散歩から帰った愛犬の足を洗う場所に悩む

・洗濯機が2階にあるため、干すタイミングを忘れてしまう

・照明のスイッチが増え、消し忘れが起きやすい

新居に住んで気づいた「まさかのデメリット」

中道さんの新居リビング

なかでも私がいちばん困ったのは、何度も階段を往復しなければならないこと。

じつは今回、なぜ戸建て住宅を選んだかというと、私はひとり暮らしなので広さは1LDKあれば十分だったのですが、中型犬を飼っており、狭いマンションが見つからなかったためでした。

広さは十分あるので、私と犬は1階で暮らし、2階はゲストルームにすることにしました。そのため、1階のリビングスペースを私の寝室として使っています。

ところが、1階の収納スペースが思っていた以上に狭くてものが収まりきらず、仕方なくほとんどのものを2階にあるウォークインクローゼットで収納することに。

すると、思わぬデメリットが。

服を着替えるときは2階へ。出かけるときも2階へバッグを取りに行く。タオル1枚を取りに上がるのも2階の洗面室へ。

上がったり下りたりするのが地味に疲れることに気づきました。