年齢を重ねたことで突然やってくる、「着る服、似合うものがわからなくなる」問題。旬なファッションやメイクのイラストがインスタグラムで人気のヤベミユキさんもじつはそのひとり。43歳で高校1年生と中学3年生の2人の娘を子育て中のヤベさんが、忙しい日々のなかで出合った「おしゃれの取り戻し方」についてつづります。今回は、きっかけとなった「3COINSのカチューシャ」と、その着こなしコーデを紹介します。

おしゃれをひとつ取り戻す
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最近、「なに着てもしっくり来ない」問題

しっくりこない服の悩み

季節の変わり目や気分の波で、急におしゃれが迷子になることがあります。手もちの服を合わせてもなんだか決まらないし、顔回りの印象までぼんやりする。

外出の機会が減ると、ついラクな方へ流れてしまって…。気がつけば、私のクローゼットはほぼジャージ化。娘の学校かイオンに行くくらいで、「めかす」ことをすっかり忘れていたんです。

そんなとき、娘にすすめられて手に取った300円ショップの「カチューシャ」。控えめなビジューの黒いカチューシャが、久しぶりに“めかす気持ち”を思い出させてくれました。

つけてみると、鏡の中の自分が少しだけシャキッとして見える。気持ちまで“整う”感じがして、「あ、今の私には、これくらいの小さなきっかけが必要だったんだ」とストンと腑(ふ)に落ちました。

大人のカチューシャ使いの正解は引き算だった!

大人のカチューシャづかい

かわいすぎても違うし、若づくりにも見せたくない。40代がしっくりくる着地点はどこ? と考えてみました。

・フーディに合わせると“カラ元気”感が出てしまう

・甘い服に寄せすぎると若づくりに転ぶ

・顔回りの情報が多い日はむしろジャマに感じる

そこで気づいたのは、「大人は引き算すると、カチューシャがいちばんキレイに映える」ということ。

まとめ髪、タートル、メンズニットなど、余白のある装いに合わせると、カチューシャのラインが静かに際立つのです。