還暦を控え「限られた時間をどう使うか」を考え始めたというのは、美容家で実業家の君島十和子さん。ここでは、十和子さんが実際に手放したもののリストや、今でも大切に残しているものを併せて伺いました。
すべての画像を見る(全5枚)還暦を前に「自分が大切にしたいのはなにか」を意識
実りある日々を過ごすには、時間や場所を奪っていた“もの”を減らすことも重要。もともと捨てるのが苦手で、「好きなものは色違いで集めてしまうタイプ」だったという十和子さんですが、数年前にものであふれたクローゼットを見て「このままじゃいけない」と一念発起。とはいえ、最初は手放すことに意識が向かなかったそう。
「最初に私がやったのは、“収納術”だったんです。あらゆる収納ケースをそろえて、デッドスペースのない“シンデレラフィット”を目指すことが片付けだと勘違いしていたんですね。でも、大切なのは収納グッズをそろえることではなく、減らすことだと気づいて」(君島十和子さん、以下同)
その後、片付けに関する本を読んだり、平野ノラさんのYouTube企画でクローゼット整理に挑戦したりするなかで、「使わないものを家にとどめておく」デメリットを感じるようになったそう。
「もし、ものに気持ちがあるとしたら、いつか出番が来ると信じて待っているのに、いつまで経っても使われないまま、次々に新しいものが入ってきて…。『どうして使ってくれないの?』というネガティブなエネルギーを抱えたものをもち続けるのは、重い荷物を背負っているようなもの。そのままでは自分も前に進めません。だったら、使わないものは手放して、次のもち主に送り出してあげようと思うようになりました」
ものを手放すと、本当に大事なことに時間を使える
手放すときの基準は“今、必要かどうか”というシンプルなもの。
「いつか使うかもしれない…と、とっておいたら、ものは増える一方。だから“今使うものだけ”を残したいけれど、思い出があるものや一生もののつもりで買ったものは、やっぱり手放しにくいんですよね。まずは“捨てる練習”として、冷蔵庫で賞味期限のきれた食材や使わない調味料を処分し、慣れたら引き出し、次にクローゼット…と段階を踏んで整理しました。ストック品もストッキングは3枚まで、下着は1組までと上限を決め、新しく購入したら1枚手放す。自分なりのルールを決めることで、増えすぎを防いでいます」
実際にものを手放してみて感じたのは、今までにない爽快感。
「『私は使ってもいないものに、こんなにも縛られていたんだ』と初めて気がついて。部屋にも自分の心にも、空気が通ったような感覚でした。頭を占めていたものがなくなって身軽になったら、決断力や判断力が高まって、迷いも減りました。今も悩んだときには、部屋の中を見渡して、いつのまにか増えていたものを整理するようにしています。そうすることで、本当に大事なことに時間とエネルギーを使えるようになるんです」
すぐマネできる!十和子さんの捨てリスト10
十和子さんが実際に捨てたもののリストをご紹介します。
十和子さんの即捨てリスト10
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1:ハンカチ
2:思い出の製作物
3:アルバムや余計な写真ストック
4:履かない靴
5:着ない服
6:使っていない鍋やフライパン
7:登場回数の少ない調理家電
8:二度と読まないと思う本
9:未読のメールや紙類
10:古いタオル類

