洗濯槽や糸くずフィルターを掃除しているのに臭い…。その原因は「排水口側」にあるかもしれません。元祖節約主婦として知られ、家事コツにも詳しい若松美穂さん(50代)に、なぜかにおいのする洗濯機を掃除したエピソードを伺いました。
すべての画像を見る(全7枚)洗濯機がなんとなくカビ臭い…
今年の暑い夏が後半に入る頃。ドラム式洗濯機が置いてある洗面所に入ると、なんとな~くカビ臭い気がしていました。それだけではなく、洗濯物にもにおいがついているものがあるのです。
それほど古くないものは煮沸消毒をしたり、使い倒して限界を感じるタオルは、玄関掃除などに使ってから捨てました。また、洗濯機を使っていない時間は洗面所の扉をあけ、扇風機で風を当てて乾かす工夫もしました。
けれど、久しぶりに帰ってきた娘から「なんかにおうよね」と指摘があったのです。こういうことは、普段いない人の方が気がついてくれます。やっぱりそうだよねと思いつつ、理由を真剣に考え始めました。
●洗濯槽の掃除もしているのに改善しなかった
まず、わが家の洗濯槽は、専用クリーナーを使ってメーカー推奨の年1回ペースより早めに掃除をしていますし、前回の掃除からもまだ半年ほどしか経っていません。
加えて、子どもたちが部活動で忙しかったときのように、汗や泥汚れのひどい洗濯物がたくさんあるわけでもないですし、今の家に住んでいる家族の人数も減っています。洗濯槽がひどく汚れていることは考えにくいのです。
「どうしてだろう、今年の湿度と暑さのせい?」と不思議に思っていました。あまりに気になるので、洗面所の隣にあるお風呂場の排水口も掃除していました。
排水フィルターの掃除を見落としていた
ですが、そのときに思い出しました。洗濯乾燥機のフィルターや洗濯槽自体は掃除をしていても、排水フィルターの掃除を久しくしていないことに。
フィルターを取り出してみると、パッと見は「すごい汚れ!」というほどではありません。しかし、歯ブラシなどを使って網目をひとつひとつ洗ってみると、汚れが落ちる落ちる。ということは、結構汚れていたのでしょう。
そのついでに、ゴムパッキンの内側にたまる汚れも古布でふき取ることに。今の洗濯機にはゴムパッキンの汚れを除去する機能もありますが、わが家は年代物なのでついていないのです。
この2か所を掃除すると、ずっと気になっていたにおいが驚くほどすっきり消えました。わが家の場合、狭い洗面所に広がった嫌なにおいの原因は、排水口フィルターとゴムパッキンのすき間にありました。