お気に入りのオープン棚を手放してみた結果…
すべての画像を見る(全2枚)あれだけ悩んだ気に入りの家具。いざ手放してみても、自分の暮らしはなに1つとして変わりませんでした。視聴者の方からも、とくになにも言われませんでした。あんなに自分の分身のように感じていましたが、ただの思い込みで、だれもそんな風には思っていなかったようです。杞憂だったのだと気づいて心が軽くなりました。
オープン棚が運び出された後の広々とした部屋を見て、晴れやかな気分になりました。
大切なものではあったけれど、いつかなんとかしなければいけないと心のなかにわだかまりがあったのだと思います。
お世話になっているリサイクル古着のお店の方がオープン棚を引き継いでくださったのですが、「あの棚もまた新たな人生が始まる」と思えて、自分のもとから手放す選択は間違いではなかったのだと確信しました。お店の一角で、今もよい表情でお客様を迎えています。
執着がときほぐれると心も体も軽くなる
こうして必要なものだけになった今、その最低限の大切なものも、いつかだれかの手に渡るかもしれないと考えることがあります。死ぬときは体1つ、なに1つとして持っては行けません。そこで、あるときから、「すべては預かりもの」と考えるようになりました。すべては今、一時的に預かっているだけのものと思えば、1つ1つへの執着はときほぐれて、ますます心と体が軽くなっていく感覚があります。
この考えを身につけておくと、いつの日か大切なものを手放すときが訪れても、平らな心でいられると思います。
ほかにも、『ほんとうの豊かさに出合うための9週間』(KADOKAWA刊)では深尾さんのものの持ち方、選び方について紹介しています。やみくもにものを減らすのではなく、生活のなかで埋もれてしまった「ほんとうの豊かさ」に再び巡り合うヒントが満載です。
