知らず知らずのうちに家事を「やらなければ」と思い込んで続けていませんか? ライフオーガナイザー1級の資格をもちながら、じつは片付けが得意ではなく“ズボラ気質”だというkinopikoさんも、以前は、完璧にこなそうとするほど疲れてしまい、気持ちも体もいっぱいいっぱいになっていたそうです。そこで思いきって“やめる”ことを取り入れたところ、家事も暮らしもぐっとラクに。今回は、kinopikoさんが実際にやめて効果を感じた「家事習慣」をご紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)家事のプチストレスが、気づけば大きなストレスに
子どもが小さい頃はとくに「家を整えなきゃ」「洗濯物はきちんとたたまなきゃ」と、自分を追い込んでいました。
夜は子どもを寝かしつけたあとに起き直し、リビングを片付け、日中できなかった洗濯やアイロンがけまでこなしてヘトヘト…。それなのに翌朝にはもう散らかっていて、「昨日あんなにがんばったのに…」と虚しくなることもしばしば。
小さな習慣の積み重ねが、気づけば大きなストレスになっていたんですよね…。
やめたらラクになった!家事習慣3つ
そんなある日、体調を崩して数日間ほとんど家事ができないことがありました。「きっと大変なことになる」と思っていたのに、意外にも暮らしは問題なく回ったのです。
その経験から、「意外となんとかなるものだ」と気づかされました。そして、少しずつ“やめてもいいこと”を増やしていくようにしました。ここからはやめてラクになった家事の習慣を3つご紹介します。
●1:洗濯物を毎回きれいにたたむ
家族4人分をたたんでしまうのは大きな負担。山積みの洗濯物を見るたびに「これを片付けるのか…」とため息が出ていました。
そこで、今はクローゼットに掛ける服はハンガーで干したまま戻し、その他は乾燥機から出したら「家族ごとのBOX」に仕分けるだけに変更。シワが気になる服だけ軽くたたむようにしたら、気持ちがぐっとラクになり、子どもたちにも「自分のカゴに入れてね」とお願いできるようになりました。
以前は私ひとりで抱えていた負担が、無理なく家族みんなに分担されるようになったのも、うれしい変化です。
●2:部屋を常に完璧に片付ける
子どもが寝たあと、夜中に起き直してリビングをリセットするのが習慣でした。けれど翌朝にはオモチャや食べこぼしで元どおり…。「昨日あんなにがんばったのに」と報われない気持ちばかりでした。
今は「寝る前に床にものが散らかっていなければOK」「食事までにテーブルの上のものを片付ける」と最低ラインを決めて、細かい片付けは翌朝に回すことにしました。
夜は子どもとそのまま眠れて、朝は集中すれば10分で十分リセットできるとわかったことで、「がんばらなくても大丈夫なんだ」と心から安心できるようになりました。
●3:アイロンがけ
夫のワイシャツや子どものハンカチにアイロンをかけるのは大きな負担でした。とくに、子どもが小さい頃はそばで動き回ることもあり、熱いアイロンにヒヤヒヤ…。
そこで今は、ノーアイロン素材やシワが目立ちにくい衣類やハンカチタオルに変え、アイロンの出番は小学校の給食用白衣にかけるときだけに変更。
「毎回必ずやる」という習慣から解放され、精神的にも、労力的にも負担が軽くなりました。