小さなことやめて、大きなゆとりを手に入れた
すべての画像を見る(全7枚)「やめる」と決めたことは、一見些細に思えるかもしれませんが、私には大きな効果がありました。
夜に無理して起き直さなくてもいい。子どもと一緒に安心して寝落ちできる。片付けやアイロンに追われてイライラすることが減り、心に余裕ができたことで子どもにやさしく接することができるようになりました。
思えばそれまでは、「しっかり片付けいつもキレイな部屋を保つ」「洗濯物は全部きれいにたたむ」「アイロンは当たり前」と、自分でつくったルールに縛られてました。けれど、「ここまでできればOK」という最低ラインを家族で共有してみると、やめられる家事が意外と多いと気づいたんです。
小さな“やらなきゃ”が積み重なって私を苦しめていたんだ、と振り返ることができ、肩の力を抜いたことで、家事に追われるより家族と笑う時間が増えたのは、なによりうれしいことです。
やめることは「サボリ」ではない
当初は「手抜きに見えないかな」「家族に申し訳ないかな」と不安でした。しかし、実際にやめてみると、むしろ家族が喜んでくれる場面の方が増えました。
私がピリピリしなくなったことで家の空気もやわらぎ、子どもが自然にオモチャを片付けてくれたり、夫が「洗濯物取り込んでおいたよ」と声をかけてくれるようになりました。部屋が多少散らかっていても、洗濯物がたまっていても、わが家の家族にとってそれほど問題ではないようです(笑)。
大切なのは「家族みんながOKと思える最低ラインを満たせていれば十分」ということ。床にものが散乱していなければ安全だし、必要な服が取り出せれば困らない。
そのくらいの気持ちでいていいと気づきました。“やめる”ことはサボりではなく、自分と家族が心地よく暮らすための工夫です。その小さな積み重ねで、暮らしは驚くほどラクになり、家族の雰囲気まで変わるのだと実感しています。