ケガや鼻血、経血などでソファーや布団カバーを汚してしまった…そんな経験ありませんか? 血液の汚れは放置してしまうとどんどん落ちにくくなりシミにもなってしまうし、汚れるたびにカバーやシーツを丸洗いするのは本当に大変です。そこで今回は、元小学校家庭科教諭で家事に関する著作を多数執筆しているブロガー・よしママさんに、自宅でできる血液汚れの落とし方を教えてもらいました。

シミ
血液汚れはなかなか落としにくそうですが…
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血液汚れはできるだけ早く対処を!

血液はタンパク質を多く含んでいるため、お湯で洗うと固まってしまい、汚れが落ちにくくなります。そのため、水を使って洗うのがコツです。

血液汚れはついてすぐであれば、水溶性なので水洗いだけで落とせることもあります。しかし、時間が経てば経つほど落としにくくなるため、できるだけ早めに対処しましょう。

<工程1>「水」で汚れを落とす

つまんで落とす

まずは水で血液汚れを取り除きます。用意するのは古いタオルやキッチンペーパーです。軽く水に濡らしたペーパーやタオルを使い、血液汚れをつまむようにふき取ります。

このとき、水分を多く含ませすぎると汚れが広がる原因になるため注意してください。汚れが広い場合は、水を少しずつ含ませて外側から中心に向かって汚れを落としましょう。

汚れを取る際には汚れたペーパーをこまめに交換し、きれいな面を使い続けることがポイントです。厚めのキッチンペーパーを使うと水を含みやすくおすすめです。

<工程2>落ち残りがある場合は「洗剤」を活用

水だけでは落としきれない血液汚れが残った場合、液体衣類用洗剤や台所用中性洗剤を使うと簡単に落とせます。デリケートな素材の場合には中性洗剤がおすすめです。

衣類用部分洗剤

今回は衿・袖用の部分洗い洗剤を使用しました。狙ったところに直接つけやすく便利です。洗剤をたくさんつけすぎると、洗剤が生地に残り落ちにくくなるため、少量を汚れ部分に塗布します。

古い歯ブラシでたたく

古い歯ブラシなどを使い、軽くとんとん叩くようにして、洗剤を繊維になじませると落ちやすくなりますよ。

ふき取る

その後、ぬらしたペーパーで洗剤をふき取り、最後に乾いたペーパーで水分を取ります。この工程を行えば、汚れはかなりきれいになります。

<工程3>シミが取れない場合は「酸素系漂白剤」を使う

時間が経ってしまって、上の方法を行ってもシミになって落とせない場合は、酸素系漂白剤を試してみましょう。ただし、商品のラベルにある使用方法や注意点を守ることが大切です。また、色落ちのリスクがあるため、必ず目立たない場所で試してから使用してください。

今回はワイドハイター(液体タイプの衣類用酸素系漂白剤)を使用しました。古い歯ブラシに酸素系漂白剤を少量つけ、汚れに塗布します。その後5分おいて、水を含ませたきれいなペーパーで洗剤をこまめにふき取ります。

このときに、ふき残しがあると色落ちの原因になるので、ペーパーを取り換え、何度も丁寧にふきましょう。最後に乾いたペーパーで水分を吸い取ります。

ドライヤー

汚れが落ちているのを確認したら、ドライヤーでしっかり乾かします。ただし、汚れが残っている状態でドライヤーをかけると、熱で血液が固まり、逆効果になりますので注意してください。