食料品や光熱費、ガソリン代など、物価上昇で貯蓄どころではない人も多いのでは? 「貯まる家計にするには、家計表で支出の見える化をして、きちんと把握することが大切」と語るのは、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん。貯金が増えないことに悩む、ESSE読者のリアル家計表を診断してくれました。
すべての画像を見る(全3枚)親の老後資金は十分にあるのか、すみやかに確認を!
今回紹介するのは、義両親と2世帯住宅で暮らすコラーゲンさんの家計(40代・小学生の子ども2人)。コラーゲン家では、義両親が孫の教育資金として、学資保険を一括払いしてくれたそう。
「孫2人分の満期金1200万円の学資保険を払ってくれたとのことですが、その分、親の貯蓄が減ったことになります」と畠中さんは言います。
親の総貯蓄がどれくらいか、よくわからないまま放置しておくのは不安。老後を十分に暮らしていけるだけの資金があったうえでの孫への援助なのか把握が必要です。
また、月貯蓄0円は問題だと畠中さんは指摘します。
「住居費が手取り月収の7%とかなり低め(通常25%が目安)なので、その分を貯蓄に回して、総貯蓄を増やしてみては?」(畠中さん、以下同)
親からの資金援助は、介護支援を期待されている恐れも
資金援助をしてもらえるのはありがたいですが、親の資産状況を把握することが先決です。
「将来、親の老後資金がたりなくなる、というケースも最近ではよく耳にすることが多いです」
孫の援助をすることで、老後の介護を期待している場合も。甘く考えるとのちのちトラブルになりかねないので、気をつけましょう。