オフィス街や電車での通勤中など、外出時での地震にパニックを起こす方も多いと思います。そこで、外にいるときにとっさに命も守る行動を紹介します。教えてくれたのは、元大阪市消防局職員で防災アドバイザーのタイチョーさんです。
すべての画像を見る(全3枚)※ この記事は『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』(KADOKAWA刊)に掲載された内容を一部抜粋・再編集しています
オフィス街では頑丈な建物や広い場所へ避難しよう
オフィス街にいる場合、ビルからの落下物や倒壊物に注意が必要です。割れた窓ガラスやはがれた外壁、窓際に置かれていたものが落下し頭上を襲います。電柱や街灯の倒壊、倒木にも注意が必要です。
揺れを感じたらバッグなどの持ちもので頭を守り、頑丈なビルのエントランスなど、屋根のある場所に避難します。震度6以上の強い揺れでは立っていられませんが、周囲の危険度が高い場合は這ってでも(ほふく前進で)その場から離れてください。
都市部で最も危険な繁華街。落下物の少ない場所に逃げて
商店街などの繁華街では、建物から突き出た無数の袖看板やアーケード、窓ガラスの落下のほか、飲食店で発生した火事が延焼して大きな火災につながる危険性があります。
また、電線が張り巡らされたネオン街では倒れた電柱や切断された電線からの漏電による事故や火災のリスクもあり、繁華街は都市部で最も危険な場所と言えるでしょう。
●揺れを感じたら
揺れを感じたら落下物から頭を守り、百貨店など大きな建物のエントランスやお店の軒先、コインパーキングなど、周りに落下物・倒壊物が少ないところに逃げてください。
●橋の上では落ち着いて離れよう
混雑した橋の上では将棋倒しがいちばん怖いです。落ち着いて橋から離れ、頑丈な建物の中へ逃げましょう。