緊急停車やホームからの転落に注意しよう
電車・地下鉄、バスは地震が起きると緊急停車し、急ブレーキがかかることも考えられます。転倒や将棋倒し、荷棚からの落下物に注意が必要です。次のように対処しましょう。
- 立っている場合:手すりやつり革にしっかりつかまる
- 座っている場合:前かがみになり、バッグ・雑誌などで頭を守る
駅のホームにいる場合、線路に転落しないよう柱などにつかまって低い姿勢をとり、照明・看板などの落下物から頭を保護します。
●駅員の避難誘導にしたがう
緊急停車後は車内放送に注意し、勝手な行動は慎みましょう。安全が確認されると、電車は最寄り駅へ徐行運転します。
ホームに降りて避難する際は、駅員の誘導指示や非常放送にしたがい行動してください。人であふれかえったホームでは転落、将棋倒しの危険があります。押す・立ち止まる・人の流れに逆らうなどは厳禁です。
●「通路誘導灯」と「避難口誘導灯」
避難誘導が行き届かなくなり、自力での避難が必要となった場合、「通路誘導灯」と「避難口誘導灯」にしたがって避難します。「通路誘導灯」が示す方向へ進み、「避難口誘導灯」のある階段から避難します。
外出中の地震で、この行動はNG!
電車に乗っている最中に地震が起こったら、誰しもがパニックに陥りやすいはず。そんなときに心に留めておきたい「NG行動」を紹介します。
●非常用ドアコックを使う
乗務員の指示がない限り、非常用ドアコックを使ってドアを開けてはいけません。ホームのない場所は想像以上に高く、無理に線路へ降りるとケガをする危険があります。
●地下鉄で線路に降りて避難する
地上の電車と異なり、地下鉄の線路脇には高圧電流の設備があり、触れると感電の危険があります。絶対に線路に降りてはいけません。
●最寄りの階段から避難する
近くの階段で避難した場合、避難口から遠くなり避難に時間のかかる場合があります。必ず「避難口誘導灯」のある階段を使いましょう。
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