ヘアスタイルの印象によって気分が変わる

髪型の写真
20代から40代のヘアスタイル遍歴。中央の写真は、40代のときパリのエスティ・ローダーで撮影したもの。右中央のショートのテクノカットは80年代後半
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40代の頃、急に「違うヘアスタイル」にしてみたくなり、あごぐらいの長さに切ってストレートパーマをかけ、センターパーツのボブスタイルにしていたことがありました。この髪型を維持するために、定期的に美容室に通ってストレートパーマをかけ、自分でもストレートアイロンで髪を伸ばしていました。

このように手間はかかりましたが、キリッとした印象のヘアスタイルは、それはそれで仕事に追われてストイックな生活を送っていた、当時の自分の気分には合っているものだったと思います。

その後、体をほぐすためにストレッチをしたりマッサージに通ったりして、体と気持ちに余裕が出てきたら、なぜか本来の自分の毛質に合ったヘアスタイルに戻したくなりました。そして髪を1つにまとめるヘアスタイルに戻したとき、「あ~、なんてラクチンなのだろう」と、ホッとしたことを今でも覚えています。一周回って、また本来の自分らしさに戻ったという感じがしました。

年齢ではなく「自分らしさ」に合わせるほうが大事

そして、いつからか私は短く切った前髪を下ろしたヘアスタイルにしています。生えぎわに立ち上がるくせがあるので、大人になるにつれ、前髪がないと“ゴージャスなマダム”の印象になってしまうと気づいたからです。それは自分のマインドや、普段のカジュアルな格好には合いません。

たまに「大人が前髪を下ろすのはおかしい」という意見を聞くことがありますが、私はなにも年齢にヘアスタイルを合わせる必要はないのではないかと思っています。それよりも「自分らしさ」に合わせることのほうが、よほど大事だと考えています。

藤原美智子さんの著書『何歳からでも輝ける秘訣』(主婦の友社刊)は、40年以上に渡るヘアメイク人生で経験、実践してきた「女性として輝くための秘訣」がつまった1冊。大人のメイク、グレイヘア、ピンと伸びた姿勢の秘密、ファッション、食事法などをたっぷり紹介しています。

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