服の整理をしていると、「手放すのを迷ってしまう服」が出てきませんか? 手放すとなると、罪悪感やもったいなさ、不安といった気持ちから迷ってしまう…。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんも以前はそんな経験があったひとりです。しかし、そんなとき「迷った服はしばらく別の場所で保管する」という方法をとったことで変化が訪れたのだそう。今回は尾花さんがたどり着いた、心が痛まずにすんなり手放せるコツをご紹介します。
すべての画像を見る(全7枚)手放せない理由は「気持ち」にある
手放すのを迷ってしまう大きな理由は、じつは「気持ち」の問題があります。まだきれいなのに手放すことへのもったいなさや、ムダづかいをしたような罪悪感、やせれば着られるかもしれないという期待、そして手放したあとで必要になった場合への不安などです。
思い出があって捨てられない服であれば、「思い出ボックス」をつくって保管すればいいでしょう。けれど、それ以外の「迷って手放せない服」は、「自分の気持ちと向き合って折り合いをつけていくこと」が必要です。
だからこそすぐに結論を出そうとせず、気持ちが落ち着いたところで俯瞰して考えられるように、多少の時間をかけることにしました。
時間をかけて手放す「別保管の仕組み」
手放すのを迷った服が出たときに私が実践しているのは、手放す決意をすることではなく「別保管する」仕組みです。
<方法>
(1) 「普段着ている」服と、冠婚葬祭などで「必要な服」だけをクローゼットに残す。
(2) 手放すのを迷った服は、「ゴミ出し用の袋」にまとめる。このとき、紙袋や洗濯カゴのようなものは使わない。
(3) (2)の袋を別保管する。保管場所は、視界には入るが邪魔にならない場所がおすすめ。
(4) 残した服だけでしばらく暮らす。
この仕組みに沿って実践することで、自分が本当に必要とする服が自然と見えてくるのです。