後悔のないケアを
すべての画像を見る(全5枚)開腹手術で結石を取り除き、腎ろうカテーテルをやめて人工尿管を入れる予定だった。そうすれば腹巻きなしで生活できるし、管が外に出ていないので見た目もよい。でも人工尿管は月に1回メンテナンスが必要で、つまっても気づきにくく、処置も大変になる。なにより全身麻酔の時間が長く、もんたの体の負担が大きい。
そこで獣医師と相談し、開腹手術をせずにカテーテルの交換だけにして、現状維持することにした。そうすれば麻酔の量が少なくてすみ、体の負担が小さくなる。管のつまりに気づきやすく対応しやすい。次は少し太い管に入れ替えるのでつまりにくくなる。ケアの内容も今までと同じですむ。
腹巻きとオムツは外せないし、カテーテルの交換が必要になるのはデメリットだ。しかし、現状やれる治療に100点の選択肢はない。一長一短あるなかで、最終的に後悔しないよう、やれることをやっていきたいと思った。
イソジンと聞けば多くの人はこう言うはずだ。「うがい薬だよね」と。しかし私は、獣医師から腎臓を洗うのに使えると教わった。日常的にこのケアをするうち、イソジンと言えば「腎臓洗うやつだね」と思うようになってしまった。
また、もんたの入院7つ道具は以下。
・いつものフード
・飼い主の匂いがついたもんT(Tシャツ)
・毛布
・薬
・エリザベスウェア
・替えの腹巻き
・オムツ(尿漏れパット又は生理用ナプキン)
何度ももんたの入院を経験して思ったことは、入院準備にいちばん必要なのは強い気持ちだということです。
さらに、書籍『もんたのいた日常』(辰巳出版刊)では、小さな身体で懸命に生きた猫・もんたとの日々が、未公開写真と飼い主の手記で綴られています。
