クリスマスイブの夜は朝まで一緒に

(写真・もんたの飼い主)
(写真・もんたの飼い主)
すべての画像を見る(全5枚)

クリスマスイブの朝、腎ろうカテーテルに膿が詰まっていることに気がついた。このままでは腎臓に尿がたまり危険な状況になってしまう。先生の懸命の処置でなんとか詰まりは解消してもらったが、30~60分置きに洗浄をして膿を洗い出さないといけない。

処置をしている間、もんたは震えながら威嚇し、ときには普段の姿からは想像できないほど暴れまわったりと必死で抵抗していた。ものすごく怖いなか、もんたは本当によくがんばってくれた。30~60分に1回は生理食塩水(またはリンゲル液)で腎臓の中にたまった膿を洗い流す作業が必要なので、数日の入院をすすめられた。

しかし、これだけがんばったもんたを残して自分だけ帰ることはできない。安心できる環境でやってあげたいと思い、自宅へ連れて帰って、腎臓の膿を洗い流す作業は自分でやることにした(※)。

クリスマスイブの夜は、つきっきりで一緒に闘った。大変だったけれど、ごはんを食べてくれている分、経鼻カテーテルのときよりは気持ちがラクだった。

翌25日、50日ぶりの血液検査では数値が劇的に改善してひと安心。治療開始してからはとにかく脱水を解消することが第一で、毎日皮下点滴を続けた。なかなか改善しないなか、自分のやっていることは間違っているのではと思うときもあったが、それでも続けたことが実を結んだ。

もんたの状態がよくなってきた一方、腎ろうカテーテルが寿命だった。そろそろ開腹手術で右腎の結石を取るタイミングかもしれないと思った。

※ 獣医師の十分な指導を受けたうえで行いました