外出先で子どもがジュースをこぼして衣類についてしまったことや、衣類にカレーが飛んでシミになってしまったなどの経験ありませんか? 子どもを連れてお出かけする機会が増えると、どうしても衣類が汚れてしまうことが多くなりますよね。そのまま放置してしまうと、気づいたときにはガンコなシミになり、お気に入りの衣類がダメになってしまうことも…。そこで今回は、元小学校家庭科教諭で家事に関する著作を多数執筆しているブロガー・よしママさんに、外出先での汚れへの対処法と、帰宅後にすぐできる洗濯術を教えてもらいました。

汚れ
外出先の予期せぬ汚れはどう落とす?
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外出先で「衣類についた汚れ」に困ったらどうする?

外出先で思わぬシミ汚れがついてしまうこと、ありますよね。そんなときは、あわてずに適切な対処をするのがポイントです。ただし、必ず洗う前に衣類の素材が「水洗い可能かどうか」を確認してください。水洗いできない素材にシミ抜きを試すと、かえって汚れが広がる原因になることも。

水洗いできない場合は、汚れが広がらないように優しくふき取り、一度クリーニング店へ相談しましょう。もしハンドソープを使って汚れを落とそうとする場合は、デリケートな衣類に対して慎重に対応をしましょう。目立たない部分で色落ちや、ソープ自体の色移りがないかを必ず確認してから使用してくださいね。

しょうゆなど水溶性汚れの簡単な落とし方

コーヒーやジュース、しょうゆなどの「水溶性の汚れ」は、基本的に水だけで落とすことができます。ケチャップのように水溶性であっても色がつきやすい汚れは、油汚れ同様にしっかり洗濯する必要があります。ここでは、しょうゆの汚れを例に紹介します。

●1:吸水させる

汚れ部分の水分を両面からペーパータオルで軽く押さえて吸水させます。

●2:裏にペーパーをはさむ

裏にペーパーをはさむ

服の裏にペーパー(ハンカチでも可能)を多めに挟んで準備します。

●3:濡らしたペーパーでしみ抜き

上から軽く濡らしたペーパーを使い、汚れをトントンと押さえていきます。ポイントは、ペーパーの水分が多いとシミが広がることがるので濡らしすぎないこと。

また、水よりもぬるま湯を使う方が汚れが落ちやすくなります。汚れの真ん中からではなく、外側から内側に向かってトントンと押さえることで広がるのを防ぎます。また、汚れたペーパーはその都度清潔なものに交換しましょう。

●4:乾いたペーパーで仕上げ

乾いたペーパー

最後に乾いたペーパーでしっかり水分を吸い取ります。

汚れ落ち

こうした手順を踏むことで、水洗いだけで汚れがほとんど落ちる場合があります。ただし、帰宅後に汚れが残っていると感じた場合は、次のことをしてください。

歯ブラシを使う

汚れ部分を軽く濡らしたら、食器用洗剤(中性洗剤)を少しつけて、広がらないよう注意しながら、古い歯ブラシで優しく汚れをこするか、手で軽くもみ洗いします。汚れが落ちたらしっかりすすぎ、通常の洗濯の手順で仕上げればOKです。