ハンドソープを使った油汚れの落とし方

次は、おもに油を含んだ汚れ(カレー、ミートソース、チョコ、ドレッシング、バター、生クリームなど)の対処法をご紹介します。水溶性のケチャップもこの方法で対応可能ですよ。今回はチョコソースの汚れを例に、基本の対処法をご紹介します。

●1:固形物を取り除く

固形物を乾いたペーパーで広がらないように取り除く
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固形物を乾いたペーパーで広がらないよう注意しながら取り除きます。このとき両面からきれいなペーパーでしっかり押さえ、可能な限り油分も取り除いておきます。

●2:服の裏にペーパーを挟む

服の裏にペーパーを挟む

汚れ裏にペーパー(ハンカチでも可)を多めに挟んで準備します。

●3:ハンドソープを染みこませたペーパーでしみ抜き

ハンドソープを染みこませたペーパーでしみ抜き

少し濡らしたペーパーにハンドソープをしみ込ませ、汚れの端からペーパーに移していきます。着色のあるハンドソープを使用する場合は、泡立ててから使う方が安心です。ただし白い衣類や薄い色の衣類には着色する可能性があるため注意してください。

ペーパーが汚れたら新しい面に変えて、丁寧にトントンと叩くように作業を進めます。

●4:石けんを落とす

石けんを落とす

石けん分が残らないよう、水で濡らしたペーパーで優しく押さえてすすぎます。

●5:水分をふき取る

ふき取る

最後に乾いたペーパーで押さえて水分をふき取ります。これだけの作業でかなり汚れが落ちますが、ソースの痕(あと)が少し残りました。

●6:帰宅後はもみ洗い

洗う

帰宅後、中性洗剤(食器用洗剤)を汚れた部分に少量つけ、汚れが広がらないよう注意しながら古い歯ブラシで優しくこすったり、もみ洗いします。

汚れが落ちたらしっかりすすぎ、通常通り洗濯機で洗濯をします。さらに、カレーやトマトの着色がある場合は、干す際に紫外線にしっかり当てることで着色を分解しやすくなります。

酸素系漂白剤を使った最後の汚れ対策

水溶性の汚れでも油を含む汚れでも、帰宅後に食器用洗剤(中性洗剤)を使って洗えば汚れが落ちることが多いです。それでも落ちない場合は、液体の酸素系漂白剤を直につけてから、通常通り洗濯すればシミをほぼ取り除くことができます。

ガンコな汚れほど、つけおき時間を長くすればきれいになります。ただし、衣類の生地の色落ちや縮みがないかを定期的にチェックしながら作業を進めてください。

出先で衣類に予期せぬ汚れがついても、すぐに対処すればほとんどの汚れは落とすことができます。外出先で手洗いできるハンドソープを活用すれば、水だけでは取りにくいシミも薄くすることが可能です。ただし、お手ふきおしぼりは、繊維を痛めたり衣類の色落ちを引き起こす原因になるので避けましょう。

こうした外出先での対処法を知っていれば、食べこぼしの多い子どもとの外食も安心ですね。

※ 汚れがどうしても落ちない場合は、無理をせずプロのクリーニング店で相談してください

※ 酵素系漂白剤を使用する場合は、手荒れする可能性がありますのでご注意ください