50歳を過ぎたら、服は“うぬぼれ”で選ぶ
すべての画像を見る(全4枚)「『お若いですね』と言われてうれしい? 若いったってねぇ~、たかが知れています。首のシワを隠したり、顔のシミを消したり…。私はそこまでして若く見せたいとは思いません。シワもシミも一生懸命生きてきた証。隠すのはこれまでの人生を否定するようでイヤです。若く見えたって、必ずしも魅力的ってわけじゃないでしょ」
シワやシミは隠すことばかり考えていたので、ドキッとしました。信田さん、続けて言います。
「だれも、人の細部なんて見ていないもの。大切なのは、全体的な雰囲気。シミやシワがあっても、気品があってすてきな人っていますよ」
これまで積み重ねてきた経験や知性が自信を生み、風格のある態度やはつらつとした表情になり、その人の雰囲気をつくるそう。隠すのではなく“私は私”と堂々としていること。人と比較しないこと。他人目線を気にしなくなると、ファッションやメイクはもっと楽しくなると言います。
「50歳を過ぎたら、もうひとりのすてきな自分を探してみて!」と信田さん。
「着たことのないきれいな色を試すとか、肌を大胆に出してみるとか。『私これ、好きなんだけど』という服を着て、ちょっと外へ。ショーウィンドウを鏡にして、思いきりうぬぼれましょ」
「『そうはいっても、私センスがないから…』なんて言わないで。10代の頃ってセンスより着たい服を着たでしょ。あれと同じ。少し違うとしたら、50歳を過ぎて豊かな経験が育っているってこと。自分を信じてレッツチャレンジです」
『77歳 365日の紡ぎ方:益子暮らし、元カフェ店主 信田良枝さんの居場所』では、今回ご紹介したもの以外にも、若さにとらわれずに今を心豊かに楽しむ信田さんの考え方が多数紹介されています。
